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日本帝国空軍、礼服再考

illust/38237858illust/38608432 以来9年ぶりに礼服を描いてみました(階級は中佐)。

上から順に、基本的に陸軍礼服の「色違い」であるA案(襟の線は簡略化されている)、袖が折り返しタイプになり、袖章も線と星の組み合わせになったB案、フロックコートタイプは踏襲しながら開襟ネクタイ式にしたC案ときて、最後のD案は発想を変え、常装に肩章を付けた、陸軍九八式(昭和13年制式)の準礼装にあたるものが正式な礼装も兼ねる、というものです。空軍という新軍種、昭和10年代の編成ということを考えると、案外こういう展開もありかな、と思います。仮にこのD案が採用され、陸海軍の礼装と同席すると、明治~終戦までの日本軍に影響を与えた、英独仏の系譜が並び立つようにも思えます。

絵は制帽・上衣だけですが、A~C案では通常のズボンに短靴、D案では乗馬ズボン+長靴という組み合わせになるでしょうか。なおボタンについては別途 illust/99578921illust/99600089 などでいくつかのパターンを考察しましたが、今回は他の部分のディティールがいろいろとあるので、あえて簡略に描きました。
また軍刀については別途 illust/102887252 で考察しています。

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2022-08-14 17:50

 楚星蘭三


Comments (3)

ワッシー 2022-08-14 21:46

海軍儀礼刀のようではなく日本刀型軍刀吊ってそうですね。

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のんたろう 2022-08-14 18:15

礼服であっても航空兵科であることを考慮すれば機能美を尊重することで「帝国陸軍・海軍と自分達は異なる、近代戦の戦士なのだ」と言う主張を込めたのではないかと考えてのD案推しです!

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