幽鬱
幽鬱(ゆううつ)…気が塞いで、心が晴々しない。
今現在の私にピッタリなタイトルですね!(つい先程プリンターが逝去した…めそめそ…)
今年で7年目です。そしてこの季節がやってきました。
月岡芳年先生の「新形三十六怪撰」と勝手にコラボシリーズです。
その中から今年は「清玄の霊桜姫を慕ふの図」です。刀の鞘に合成しているのがそれです。お話の元は「桜姫東文章」。作者はあの日本三大怪談のひとつ「東海道四谷怪談」を作った四代目鶴屋南北です。桜姫東文章についてはとんでもなく難しい説明がいるので下記のサイトを参照してください。私が見た中では一番わかりやすい解説をされています。但し、とんでもなく長いので覚悟してください。
↓
https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/2fdfadb25c385ebc62188edab80a5fdf
はい、読んできましたか!?読んできた体で、ここから話していくわね。
とにかくねぇ、ゆりやんレトリィバァさんの昭和の大女優のモノマネのセリフが自然と出てきます。
「酷いわ、先生。」
なんですか、この話しは????
"権助(とはその時点ではわからなかった)に恋して一緒の刺青入れる桜姫…。"
私「いや、なんで??????」
まだ物語の始めらへんなのにここで私は躓き、理解不能に落ち入りました。
お前、父親と弟が殺されてんだぞ!?お前も傷付けられたんだぞ!?しかも家宝盗まれたんだぞ!?
義理と人情を重んじる家系で育った私には理解し難い話しなので、現実世界だったらきっと友達にはなれないでしょう…
もし友達になったとしても、海の見える場所で
「桜姫…桜姫…桜姫……。
桜姫…お前、何やってんだよ…。」
と、某救いたい動画を撮るわね。(?)
そんな桜姫と亡くなった清玄を描きました。清玄は青トカゲの毒でやられるんですが、実際には青トカゲに毒は無いそうです。(私調べ)
その青トカゲが着物にいますね…
清玄はもう幽霊なんですが、どうしたら幽霊感を出せるかなと思ってあえて骨を描きました。死んでも骨は残るのでね。髭とか描いたんだけどあんまりわからないでしょ?
そして、その清玄に悪態をつく桜姫。
手には権助から「また霊が現れたら切っちまえばいい」と渡された刀があります。この刀の柄の部分には、桜姫の前世とされる「白菊」にちなんだ菊の目貫を描きました。本当は着物の柄として入れたかったんだけど、あからさま過ぎるなと思って密かに入れてみました。
それで着物ですよ。桜が描かれていますが一応、一つもデザインが被る事なく描いたつもりです。被ってたらごめん。そして去年同様”彫りました”。
この画像だとわからないと思うので後でTwitterに投稿します。これもまた大変だったのよー;;
描いてる最中は永遠に終わらない戦いをしてるかと思った…。
あとは帯!こちらは夏に因んでラムネ瓶の柄とか、鯉とか描こうかなと思っていたけど、先に着物の桜を描いていたので「合わなくない?」となりやめました。ラムネについては江戸時代なかったみたいだしね。そこで蝶にしました。念のため言っておきますが、桜姫は遊女なのはわかっています。そして「夜の蝶」が水商売の方々を指すのもわかっています。両者の違いもわかっています。だから勘違いして夜の蝶=遊女にしたというわけではありません!
蝶は霊を表します。そして成虫です。この後、清玄にことの真実を教えられた桜姫は我が子を殺し、権助も殺します。憂鬱=夜を表し、蝶は桜姫のある種の生まれ変わりを意味しているのです。
ここは勘違いされるとややこしいので!!
そしてなんで憂鬱なのか、ですよ。桜姫の目線の先に鳥がいます。これは都鳥です。
盗まれた家宝「都鳥の一巻」を気にしている…そんな感じです。
いや〜都鳥…もう少し上手に描けたかもしれないな。そこは反省。
でも聞いて。「都鳥の一巻」って何…?
そうです、冒頭の「酷いわ、先生。」はこれも意味しています。歌舞伎を見る限り巻物っぽかったけどよくわかりません。都鳥を調べるとユリカモメが出てくるし…だから正直、よくわからないならそんなにはっきり立体として描かなくてもいいのでは?という甘さが出ました。うん、反省した方がいいな…もう少し調べるべきでした。
なんか今回反省点が多い作品なんですよ。
簪ももっと上手く濃淡出せたのでは?と思うし、着物とか帯ももう少し工夫できたのでは?と思うし、畳も「こうすればもっと良かった」という点があるし。総評50点。でも時間は一番かかったんだよな…泣 右手、湿布だらけだったんだよ…。泣
ちなみに桜姫の表情は私の感情も込めてます。日々憂鬱だったので。なんならこの作品の出来を見ても”この”表情になるんだから「幽鬱」ってタイトルはピッタリなのかもしれない。
今の実力が自分の思う中で50点ということで、これからも精進します。
また来年頑張ります。ちなみに来年の題材はもう決まってます!
頑張れ私!!
相変わらず今年も暑中見舞いが残暑見舞いになったから来年こそ暑中見舞いにしろよな!!!(←またかよっ!)
今現在の私にピッタリなタイトルですね!(つい先程プリンターが逝去した…めそめそ…)
今年で7年目です。そしてこの季節がやってきました。
月岡芳年先生の「新形三十六怪撰」と勝手にコラボシリーズです。
その中から今年は「清玄の霊桜姫を慕ふの図」です。刀の鞘に合成しているのがそれです。お話の元は「桜姫東文章」。作者はあの日本三大怪談のひとつ「東海道四谷怪談」を作った四代目鶴屋南北です。桜姫東文章についてはとんでもなく難しい説明がいるので下記のサイトを参照してください。私が見た中では一番わかりやすい解説をされています。但し、とんでもなく長いので覚悟してください。
↓
https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/2fdfadb25c385ebc62188edab80a5fdf
はい、読んできましたか!?読んできた体で、ここから話していくわね。
とにかくねぇ、ゆりやんレトリィバァさんの昭和の大女優のモノマネのセリフが自然と出てきます。
「酷いわ、先生。」
なんですか、この話しは????
"権助(とはその時点ではわからなかった)に恋して一緒の刺青入れる桜姫…。"
私「いや、なんで??????」
まだ物語の始めらへんなのにここで私は躓き、理解不能に落ち入りました。
お前、父親と弟が殺されてんだぞ!?お前も傷付けられたんだぞ!?しかも家宝盗まれたんだぞ!?
義理と人情を重んじる家系で育った私には理解し難い話しなので、現実世界だったらきっと友達にはなれないでしょう…
もし友達になったとしても、海の見える場所で
「桜姫…桜姫…桜姫……。
桜姫…お前、何やってんだよ…。」
と、某救いたい動画を撮るわね。(?)
そんな桜姫と亡くなった清玄を描きました。清玄は青トカゲの毒でやられるんですが、実際には青トカゲに毒は無いそうです。(私調べ)
その青トカゲが着物にいますね…
清玄はもう幽霊なんですが、どうしたら幽霊感を出せるかなと思ってあえて骨を描きました。死んでも骨は残るのでね。髭とか描いたんだけどあんまりわからないでしょ?
そして、その清玄に悪態をつく桜姫。
手には権助から「また霊が現れたら切っちまえばいい」と渡された刀があります。この刀の柄の部分には、桜姫の前世とされる「白菊」にちなんだ菊の目貫を描きました。本当は着物の柄として入れたかったんだけど、あからさま過ぎるなと思って密かに入れてみました。
それで着物ですよ。桜が描かれていますが一応、一つもデザインが被る事なく描いたつもりです。被ってたらごめん。そして去年同様”彫りました”。
この画像だとわからないと思うので後でTwitterに投稿します。これもまた大変だったのよー;;
描いてる最中は永遠に終わらない戦いをしてるかと思った…。
あとは帯!こちらは夏に因んでラムネ瓶の柄とか、鯉とか描こうかなと思っていたけど、先に着物の桜を描いていたので「合わなくない?」となりやめました。ラムネについては江戸時代なかったみたいだしね。そこで蝶にしました。念のため言っておきますが、桜姫は遊女なのはわかっています。そして「夜の蝶」が水商売の方々を指すのもわかっています。両者の違いもわかっています。だから勘違いして夜の蝶=遊女にしたというわけではありません!
蝶は霊を表します。そして成虫です。この後、清玄にことの真実を教えられた桜姫は我が子を殺し、権助も殺します。憂鬱=夜を表し、蝶は桜姫のある種の生まれ変わりを意味しているのです。
ここは勘違いされるとややこしいので!!
そしてなんで憂鬱なのか、ですよ。桜姫の目線の先に鳥がいます。これは都鳥です。
盗まれた家宝「都鳥の一巻」を気にしている…そんな感じです。
いや〜都鳥…もう少し上手に描けたかもしれないな。そこは反省。
でも聞いて。「都鳥の一巻」って何…?
そうです、冒頭の「酷いわ、先生。」はこれも意味しています。歌舞伎を見る限り巻物っぽかったけどよくわかりません。都鳥を調べるとユリカモメが出てくるし…だから正直、よくわからないならそんなにはっきり立体として描かなくてもいいのでは?という甘さが出ました。うん、反省した方がいいな…もう少し調べるべきでした。
なんか今回反省点が多い作品なんですよ。
簪ももっと上手く濃淡出せたのでは?と思うし、着物とか帯ももう少し工夫できたのでは?と思うし、畳も「こうすればもっと良かった」という点があるし。総評50点。でも時間は一番かかったんだよな…泣 右手、湿布だらけだったんだよ…。泣
ちなみに桜姫の表情は私の感情も込めてます。日々憂鬱だったので。なんならこの作品の出来を見ても”この”表情になるんだから「幽鬱」ってタイトルはピッタリなのかもしれない。
今の実力が自分の思う中で50点ということで、これからも精進します。
また来年頑張ります。ちなみに来年の題材はもう決まってます!
頑張れ私!!
相変わらず今年も暑中見舞いが残暑見舞いになったから来年こそ暑中見舞いにしろよな!!!(←またかよっ!)
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2022-08-22 23:23
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