ギャオスハイパー(ギャオス1999)　擬人化

地球の「マナ」と呼ばれるエネルギーが、ガメラとレギオンの壮絶な戦いで大量に消費されたことをきっかけに本格的に活動を開始したギャオスの1体。
ギャオスでありながら、刀の扱いに長け、卓越した剣さばきでギャオスを狩り続けている。
彼の正体は、かつて古代文明時代の剣の世界に其の人ありと言われた、マキシロウスという名の男である。
現代においては「マキシロウス」もしくは「朱川　牧(アケカワ　マキ)」の名を用いる。久遠や仲間たちからは主に「マキさん」と呼ばれ親しまれる。
普段の性格は沈着冷静だが、心の奥底に誰にも負けないほど熱い感情を秘めている。
1人称は「私」。

かつては支配層と被支配層の軋轢の解消に尽力し、自然と文明の調和を説いたと伝えられる。
しかし、彼の人生もギャオスの出現を境に変わってしまった。剣の腕を存分に発揮してギャオスを迎え撃ち、数々の小型ギャオスを倒したものの、巨大なスーパーギャオスには歯が立たず、返り討ちにされ瀕死の重傷を負ってしまう。
そんな彼を助けたのは、かつてギャオスの開発に携わった科学者であった。科学者はマキシロウスを助けるため、マキシロウスの肉体に試作段階だったギャオスハイパーの細胞を融合させ「ギャオスを狩るギャオス」として再生させたのだ。マキシロウスは科学者の行動に感謝し、同じ境遇の者たちと共に冷凍睡眠についた。
その後時代は移ろい、戦国時代の日本で彼は1度目覚めた。そしてとある刀鍛冶の一家と共に暮らし、自身の人間らしさは失われていないことを確信し、再び冷凍睡眠へと入る決心をする。その際、一家から三振の刀「三大血吸(さんだいちすい)」と「朱川　牧」の名を授かる。
そして時は現代。再び目覚めた彼は、仲間たちと共に「超遺伝子獣対策機関S.R.I(Super-genetic-beast Reaction Institute)」を結成、そのリーダーとなって世界規模で発生したギャオスと戦っている。

「三大血吸」とは、刀を打つ際に水ではなくギャオスであるマキシロウスの血に浸して冷やしたもので、血の気配を察知し音を発し、斬った者の流す血を吸収するという怪奇な特徴を持つ刀である。
「血吸雛(ちすいびな)」「血吸夜目(ちすいよめ)」「血吸薔薇(ちすいばら)」の三振が存在し、血吸雛にはマキシロウスの放つ超音波を増幅する能力、血吸夜目には持つ者の感覚を研ぎ澄まさせ、霧を発生させ敵の視界を奪う能力、血吸薔薇には刀身に雷を纏わせたり、刃先を向けた相手に雷を落としたりする能力がある。
(イラストでマキシロウスが手に持っているのが血吸薔薇、向かって左が血吸雛、右が血吸夜目)