青に溺れる

「黒足屋、おれの初恋はおまえに決めた」
そう言えば、おまえはどんな顔をしてくれるのだろうか。

ローさんが自覚するお話。ロー→サンジになるまで全3話。
①「青に戸惑う」
②「青に揺蕩う」
③「青に焦がれる」

※1年前くらいから描いてたのを今更まとめました。絵柄が古かったり大分安定してないですがスルーしてやってください…

*************エピローグ************************************
恋はハリケーン、なるほどそれも一理ある。
「能力者は総じて海に弱いものだ」
「泳いでみたいか？あァ、憧れはあるかもな。どうやら一度は助けに来てくれるらしいし、そうだな、それなら溺れるのも本望だ」
青に差し込む光。戸惑い揺蕩い焦がれ、そうして結局は手を伸ばした。
青はこの手を容易く絡め取り、深く深く奥底へと引き込んで離さない。
じわじわとこの身を包み込む、息苦しささえ愛しいなんて。気づけばこんなにも息もできない。
「どうせだ、そのまま心中してやるよ」
お前も一緒に溺れてしまえばいい。