女神オブダンジョン 〜あの日見たラピュタはこんなだった〜
※以下、妄想
毎日が特別な日・・・お祭り気分ではしゃぐ子供達だって、なまはげと金曜夜のロードショーの前では静まり返ってしまうんです。
同じように女神様も今日はちょこんとテレビの前で大人しく、画面へ食い入るように見入っています。
「そうでした、今日はラピュタの日なんでした。
トーストの上に目玉焼きを乗せてきます!」
普段はお菓子を両手に常備する女神様も、今日だけはこんがり焼き色のついた目玉焼きを乗せたトーストと、ショートケーキの二刀流・・・ラピュタを見る上でこの完璧な布陣、隙はありません。
いざ刮目し、そして模範的な良い子となり、金曜夜のロードショーを迎え撃つのです。
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テレビ画面を通して女神様の顔が黄色く照らされ、轟音が耳をつんざきます。
いかづちです・・・例のサングラスを掛けた男が、いかづちを放ったシーンです。
トーストは少年少女達と同じタイミングで既に食べ切って、いつものお菓子スタイルに戻ってます。
通算何皿目かのケーキを頬張って、夢中で見入っていた女神様の瞳からもキラキラと火花が散って爛々と輝いておりました。
「かっこいいです・・・!」
例えそれが圧政の一撃であろうとも、女神様の口からは子供らしいド迫力のシーンに吸い寄せられた無邪気な感想が出てきます。
森羅万象、万の生物はいつだってついつい・・・誰かの行動を模倣しがちです。
「確か……こんな感じだった気がする」
片手を空ける為、フォークを口に咥えてから指を向けてみます。
気分はそれだけでもうノリノリです。
今の私は女神オブダンジョンなどではなく、女神・パロ・ウル・ダンジョンです。
さぁ、王の一撃を食らうがいい・・・!
「ッッ!?」
テレビから放たれた以上の閃光に視界を埋めつくされ、目がぁ〜!と思わず叫びたくなりました。
パチパチと瞬きを繰り返し、だんだんと視力が戻ってきて女神様の瞳に映ったのは・・・煙がえんえんと立ち込め、穴が空いているダンジョンの一角なのでした。
やってしまいました、出てしまいました。
しかし、撃った先に誰もいなくてよかったです。
これは危険な技だと、女神様は己に言い聞かせます。
この右腕は封印しなくてはなりません、包帯とか巻いてみてはどうしょう、ふふふ・・・と、女神様はちょっとえへん顔。
秘めたる力を得た女神様。
一発限りの大技だけど、私にはこんな才能もあったんだと内心驚きつつ・・・けれど得心気味に頷いてます、やっぱりなぁ♪
そうした経緯で誕生したのがこの、ラピュタのいかづちだったのです。
毎日が特別な日・・・お祭り気分ではしゃぐ子供達だって、なまはげと金曜夜のロードショーの前では静まり返ってしまうんです。
同じように女神様も今日はちょこんとテレビの前で大人しく、画面へ食い入るように見入っています。
「そうでした、今日はラピュタの日なんでした。
トーストの上に目玉焼きを乗せてきます!」
普段はお菓子を両手に常備する女神様も、今日だけはこんがり焼き色のついた目玉焼きを乗せたトーストと、ショートケーキの二刀流・・・ラピュタを見る上でこの完璧な布陣、隙はありません。
いざ刮目し、そして模範的な良い子となり、金曜夜のロードショーを迎え撃つのです。
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テレビ画面を通して女神様の顔が黄色く照らされ、轟音が耳をつんざきます。
いかづちです・・・例のサングラスを掛けた男が、いかづちを放ったシーンです。
トーストは少年少女達と同じタイミングで既に食べ切って、いつものお菓子スタイルに戻ってます。
通算何皿目かのケーキを頬張って、夢中で見入っていた女神様の瞳からもキラキラと火花が散って爛々と輝いておりました。
「かっこいいです・・・!」
例えそれが圧政の一撃であろうとも、女神様の口からは子供らしいド迫力のシーンに吸い寄せられた無邪気な感想が出てきます。
森羅万象、万の生物はいつだってついつい・・・誰かの行動を模倣しがちです。
「確か……こんな感じだった気がする」
片手を空ける為、フォークを口に咥えてから指を向けてみます。
気分はそれだけでもうノリノリです。
今の私は女神オブダンジョンなどではなく、女神・パロ・ウル・ダンジョンです。
さぁ、王の一撃を食らうがいい・・・!
「ッッ!?」
テレビから放たれた以上の閃光に視界を埋めつくされ、目がぁ〜!と思わず叫びたくなりました。
パチパチと瞬きを繰り返し、だんだんと視力が戻ってきて女神様の瞳に映ったのは・・・煙がえんえんと立ち込め、穴が空いているダンジョンの一角なのでした。
やってしまいました、出てしまいました。
しかし、撃った先に誰もいなくてよかったです。
これは危険な技だと、女神様は己に言い聞かせます。
この右腕は封印しなくてはなりません、包帯とか巻いてみてはどうしょう、ふふふ・・・と、女神様はちょっとえへん顔。
秘めたる力を得た女神様。
一発限りの大技だけど、私にはこんな才能もあったんだと内心驚きつつ・・・けれど得心気味に頷いてます、やっぱりなぁ♪
そうした経緯で誕生したのがこの、ラピュタのいかづちだったのです。
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2022-10-09 22:20
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