行かないで
「ん?何?何か見えるの?え?女の子が服をひっぱってる?…何も見えないけど?」僕は霊感があるので、彼女の服を引っ張る幼女の姿が見えたのだった。幼女は何かを叫んでいたが、僕の霊感では聞き取ることはできなかった。経験上、幼い子の霊はたいしたことがなとわかっていたので、放っておいてもかまわないと思い、僕は彼女に「いや、何でもないよ」と言った。しかしそれがいけなかったのだ。僕等は歩いているうちに交差点にさしかかった。交差点をわたろうとすると、幼女は泣き出してより激しく彼女の服を引っ張りだした。まるで、進んでしまうとなにかとりかえしのつかないことが起きてしまうのだと言いたげに。僕は何かいやな予感がした。それで彼女に注意を促そうとしたときにはもう遅かった。信号を無視して暴走したバイクが彼女に向かって――――
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2008-06-22 01:36
Comments (1)
검은색 니삭스 찔끔😭!