懐古「キツネノヨメイリ」

『はい、私の勝ち。約束どおり私の式決定ね。』　何百年もの間に重ねられた自身の勝利と慢心はその一瞬で崩された　　　『あら…？天気雨。　　ね、今のあなたにぴったり。　　そう思わない？』　　初めて死への怯えが全身を走った。そしてなぜか感じた安堵…　　『とても空が蒼い…そうだ、あなたに名前を贈るわ』　名前なんて無かった、いらなかった。　其処に自分が在ればよかったから　『青は誇り高い色、そして紫（わたし）に最も近い色（しき） あなたの名前は…』　　　　　　──師にして母、時に姉、時には妹、そしてまるで友であるかのように。　　夫のように振る舞い妻のように世話を焼き、片時も傍に在る…、そんな主。　　 　　　あの時頬を伝ったのは涙か雨か。　　　　紫様　あの時の私の顔は…貴女にどう映りましたか　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　というわけで（illust/9987639
・illust/10005415
）で書いた藍の過去語りを一枚絵で。　嫁入りっていうのもなんか変ですが一応天気とかけてこのタイトルです。最近絵のカンジがかわったから彩色下手になったんじゃないのーっていわれてカッとなって以下略。　　　描いてみたもののキャラと合わない合わない。逆に合わせようとしてなんか違和感（＝＝；　　　　珍しくカラーらしいカラーでお送りいたします。絵大きいですが許してやってください；
　　キャラだけ紙芝居の人物風に浮かせてみましたが色味が明るすぎました…：