【PFSOZ】猟犬、雪の廃都をゆく【エギリアの暗闇】
pixivファンタジア Scepter of Zeraldia【illust/101965643】
2章『王国に潜む影』【illust/102825396】
非公式イベント:廃都紀行【illust/102835660】
ロイ【illust/102024387】が2章にログインします。
――――――
アムヴラ金融機関事務所の廊下に二つの足音が響く。
1人はロイ。
そのやや前方を軽妙に歩くもう1人はユナ・アンステディ。
「……ところで君は今度はどんな命令をもらったのかな? 差支えなければ聞いても?」
「差支えは特にないですが……面白い内容ではありませんよ?」
「まぁ、単なる興味だよ。それに何を面白いと感じるかは人それぞれじゃないかな?」
「……エギリア方面の債務者の行方不明、及び死亡案件が相次いでいるようでして。
いずれもその西部――廃都の地下にあるという鉱脈を掘り起こして一攫千金を狙う、やや後ろ暗い背景を持つ方々。
少しばかりならただの不幸なアクシデント、ということで処理するのですが、ここの所そういった死亡者が急増しています」
「債務者に冥府へ逃げられてしまった、と。
エギリアね……近頃魔法石の鉱脈が見つかった話と同じくらい物騒な噂をよく聞くが」
「こう何度もですとこちらとしても困りますからね。これが一過性のことでないなら今後の取引先も考えなくてはなりません。
……と言うことで、私は今回の件が一過性の何かなのかそうではない何かなのか、その原因を調査しにエギリアの廃都へ行くことに」
「現地で鼻が利く、ということで君があてがわれたというわけだ」
「その通り。まぁ、ほかの方も別件で先行して現地に向かっていますがね。
私は義手の調整が必要だったのでまたも出遅れてしまいました……腕、しもやけにならないといいんですが……」
「ハハ……灼熱の砂漠の次は雪花の舞う廃都だものねぇ……」
そんな会話を交わしながら、事務所の出口へたどり着く。
「では、これにて。ユナさん、お気を付けて」
「君もね、猟犬君」
***
それから、数日かけてエギリアの廃都へとたどり着いた。
ロイは耳をすまして、周囲を警戒する。
廃屋を吹き抜ける風の音。
その風に乗って聞こえてくるのは、廃都に住まう幽鬼どもの呻き。
そして、何らかの目的を持ってこの地にやって来た者たちの戦闘音。
どうやら雪がチラホラと降り積もっていくだけの静寂の都……というわけではなさそうである。
「やれやれ、死体だけでも見つけられるとよいのですが……」
ロイは首から下げている魔犬笛をくわえ、力強く息を吹き込む。魔力の熱を帯びる犬笛はわずかに温かい。
ロイの周囲の中空に6つの魔法陣が浮かび上がり、各々の中央から火の輪潜りのようにして陽炎のような犬達――黒妖魔犬が現れる。
「さて、少々出遅れてしまいましたが、皆さん行きましょうか!」
***
※ID判定:4→アイシングミラーグールと遭遇!!
「……やれやれ、グールですか……さっさと火葬して差し上げましょう!」
――――――
◆行動方針
廃都の地下にて行方不明になった債務者の遺体を探します。なぜ死亡したか、という原因の調査とできればその解決が目的地です。
ちなみに義手は今回のやり取りの前に調整済みのようです。
◆戦闘について
戦闘は面倒なので極力避けたいですが、グール等は襲われたら厄介なので、邪魔になるようなら応戦します。
共闘・協力も必要に応じてします。
敵対・妨害行動に対しては容赦なく反撃します。
エンカウント、共闘等ご自由にどうぞ。
◆お借りした方
・ユナ・アンステディさん【illust/102190055】
冒頭のユナさんとのやり取りは『取立人の流儀』【illust/102831614】から続く感じです。
不都合がありましたらご連絡を、もしくはスルーしてください。
・産金(さんきん)のエルドラさん【illust/101988861】
・紫焔のレキンさん【illust/101992939】
→直接的に交流していないですが、先行してエギリアへ向かった方々、として描かせていただきました。
※2枚目のどこかに『廃都の監視者』【illust/102963660】らしき影がいます。よろしければ探してみてください。
問題等ありましたらご連絡下さい。もしくはスルーでお願いします。
よろしくお願いします。
2章『王国に潜む影』【illust/102825396】
非公式イベント:廃都紀行【illust/102835660】
ロイ【illust/102024387】が2章にログインします。
――――――
アムヴラ金融機関事務所の廊下に二つの足音が響く。
1人はロイ。
そのやや前方を軽妙に歩くもう1人はユナ・アンステディ。
「……ところで君は今度はどんな命令をもらったのかな? 差支えなければ聞いても?」
「差支えは特にないですが……面白い内容ではありませんよ?」
「まぁ、単なる興味だよ。それに何を面白いと感じるかは人それぞれじゃないかな?」
「……エギリア方面の債務者の行方不明、及び死亡案件が相次いでいるようでして。
いずれもその西部――廃都の地下にあるという鉱脈を掘り起こして一攫千金を狙う、やや後ろ暗い背景を持つ方々。
少しばかりならただの不幸なアクシデント、ということで処理するのですが、ここの所そういった死亡者が急増しています」
「債務者に冥府へ逃げられてしまった、と。
エギリアね……近頃魔法石の鉱脈が見つかった話と同じくらい物騒な噂をよく聞くが」
「こう何度もですとこちらとしても困りますからね。これが一過性のことでないなら今後の取引先も考えなくてはなりません。
……と言うことで、私は今回の件が一過性の何かなのかそうではない何かなのか、その原因を調査しにエギリアの廃都へ行くことに」
「現地で鼻が利く、ということで君があてがわれたというわけだ」
「その通り。まぁ、ほかの方も別件で先行して現地に向かっていますがね。
私は義手の調整が必要だったのでまたも出遅れてしまいました……腕、しもやけにならないといいんですが……」
「ハハ……灼熱の砂漠の次は雪花の舞う廃都だものねぇ……」
そんな会話を交わしながら、事務所の出口へたどり着く。
「では、これにて。ユナさん、お気を付けて」
「君もね、猟犬君」
***
それから、数日かけてエギリアの廃都へとたどり着いた。
ロイは耳をすまして、周囲を警戒する。
廃屋を吹き抜ける風の音。
その風に乗って聞こえてくるのは、廃都に住まう幽鬼どもの呻き。
そして、何らかの目的を持ってこの地にやって来た者たちの戦闘音。
どうやら雪がチラホラと降り積もっていくだけの静寂の都……というわけではなさそうである。
「やれやれ、死体だけでも見つけられるとよいのですが……」
ロイは首から下げている魔犬笛をくわえ、力強く息を吹き込む。魔力の熱を帯びる犬笛はわずかに温かい。
ロイの周囲の中空に6つの魔法陣が浮かび上がり、各々の中央から火の輪潜りのようにして陽炎のような犬達――黒妖魔犬が現れる。
「さて、少々出遅れてしまいましたが、皆さん行きましょうか!」
***
※ID判定:4→アイシングミラーグールと遭遇!!
「……やれやれ、グールですか……さっさと火葬して差し上げましょう!」
――――――
◆行動方針
廃都の地下にて行方不明になった債務者の遺体を探します。なぜ死亡したか、という原因の調査とできればその解決が目的地です。
ちなみに義手は今回のやり取りの前に調整済みのようです。
◆戦闘について
戦闘は面倒なので極力避けたいですが、グール等は襲われたら厄介なので、邪魔になるようなら応戦します。
共闘・協力も必要に応じてします。
敵対・妨害行動に対しては容赦なく反撃します。
エンカウント、共闘等ご自由にどうぞ。
◆お借りした方
・ユナ・アンステディさん【illust/102190055】
冒頭のユナさんとのやり取りは『取立人の流儀』【illust/102831614】から続く感じです。
不都合がありましたらご連絡を、もしくはスルーしてください。
・産金(さんきん)のエルドラさん【illust/101988861】
・紫焔のレキンさん【illust/101992939】
→直接的に交流していないですが、先行してエギリアへ向かった方々、として描かせていただきました。
※2枚目のどこかに『廃都の監視者』【illust/102963660】らしき影がいます。よろしければ探してみてください。
問題等ありましたらご連絡下さい。もしくはスルーでお願いします。
よろしくお願いします。
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2022-11-24 00:12
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