【PFSOZ】くろねこ と おじさん
※問題、不都合、解釈。口調違いなど発生の際はパラレル魔法の発動をお願いします。
※pixiv Fantasia SOZ illust/101965643 の2章に参加中。illust/103134646のあとのはなし。
差し出されたお菓子と、ルカーシュが叱らないかを視線で確認すると。ボースは小さな袋をぎゅっと抱きしめ礼を言う。
「ありがとう、おじさん。」
「こらっ、旦那様に向かって」
「いい、いい、子供相手に堅苦しい口調を使われても肩がこるだろう。」
ルカーシュを制しながらボースを膝に抱くと既に視線が袋にくぎ付けのボースに。
「いいよ、お食べ」
と、リボンを解いて渡す。
「!!」
来賓用クッキー盗み食いできつめに叱られつまみ食いには少し懲りていたボースだが。
高く品のある甘さのそのクッキーを気に入り頬一杯に詰め込む。
「はは、喉を詰めてしまうぞ?ゆっくりお食べ。」
「~~~~っ」
叱れない歯がゆさと、ボースを撫でるセヴェラの自分への意地悪い悪戯をする子供のような視線に歯噛みしながら。
「ボース!」
と小さな声で何度も呼びかけるが、ボースはクッキーの虜になり視線を戻そうとしない。
「おじさんの家の子になるかい?そうしたらいっぱいお菓子がたべれるぞ?」
「……うーん」
よほどクッキーが美味いのか少し考える仕草をする
「こらっボース旦那様の膝に食べこぼすんじゃない!こっち来なさい!」
しびれを切らしたルカーシュが腕を伸ばそうとした時だった
「おじさんなら、おねしょしたりしても叱らないぞ?ルカーシュは叱ったりするんじゃないか?」
そう言われたボースは動きを止め、ジトリとセヴェラを睨むと
「ぼく、オネショなんかしない」
とピョンと膝から降りるとルカーシュの足へとしがみつき隠れるようにもう一度
「しない。」
とほほを膨らせる。
「おや、拗ねてしまったかな?」
頬をかきながら懐いた猫に逃げられたような表情のセヴェラはチラリとルカーシュを見る。
自分の子がきちんと戻ってきたことに安堵しきったその顔と拗ねながらも自分を頼る姿に頬を綻ばせる姿になるほどと頷く。
正直、最初に聞いた時は独り身で育ちが自分たちを含め貴族のせいで振り回されたルカーシュは、子育てに向いてないのではとも考えたが。そうでもないようだと。
……………
商談を進めるうちに満腹感と、ゆらゆらと無意識に自身の体を揺するルカーシュの腕への安心感から。
大人二人の話し合う中、ボースは小さな寝息を立て始める。
「すみません、旦那様。実はね、ついこの前布団を濡らしたばかりで。もう絶対オネショなんてしないっていってたところだったんで。それで。」
「おいおい、小さな紳士の秘密をそんなに簡単にバラしていいのか?叱られるぞ?」
「いや、でも。」
貴族であるセヴェラにあんな勝手な態度をとったことを注意せずにいた言い訳をさせてほしいという顔をするルカーシュにセヴェラは続ける
「別に子供の一挙手一動に目くじら立てたりしないさ。現に商談を無事済ませただろう?」
そっと差し出された手はいつかと同じでルカーシュを肯定する。
「ありがとうございます。」
商談にか、過去にか、それともこれからか。
二人だけで話し合ったその時間が実を結んだことを表すように固い握手をかわすのだった。
【お詫び】
セヴェラ卿とルカーシュさんとの関係にかこつけいろいろと捏造したことここにお詫び申し上げます。
【おかりしました】
セヴェラ卿illust/102355834
ルカーシュさんillust/102227673
うちのプライドが傷ついたボースillust/102115049
※pixiv Fantasia SOZ illust/101965643 の2章に参加中。illust/103134646のあとのはなし。
差し出されたお菓子と、ルカーシュが叱らないかを視線で確認すると。ボースは小さな袋をぎゅっと抱きしめ礼を言う。
「ありがとう、おじさん。」
「こらっ、旦那様に向かって」
「いい、いい、子供相手に堅苦しい口調を使われても肩がこるだろう。」
ルカーシュを制しながらボースを膝に抱くと既に視線が袋にくぎ付けのボースに。
「いいよ、お食べ」
と、リボンを解いて渡す。
「!!」
来賓用クッキー盗み食いできつめに叱られつまみ食いには少し懲りていたボースだが。
高く品のある甘さのそのクッキーを気に入り頬一杯に詰め込む。
「はは、喉を詰めてしまうぞ?ゆっくりお食べ。」
「~~~~っ」
叱れない歯がゆさと、ボースを撫でるセヴェラの自分への意地悪い悪戯をする子供のような視線に歯噛みしながら。
「ボース!」
と小さな声で何度も呼びかけるが、ボースはクッキーの虜になり視線を戻そうとしない。
「おじさんの家の子になるかい?そうしたらいっぱいお菓子がたべれるぞ?」
「……うーん」
よほどクッキーが美味いのか少し考える仕草をする
「こらっボース旦那様の膝に食べこぼすんじゃない!こっち来なさい!」
しびれを切らしたルカーシュが腕を伸ばそうとした時だった
「おじさんなら、おねしょしたりしても叱らないぞ?ルカーシュは叱ったりするんじゃないか?」
そう言われたボースは動きを止め、ジトリとセヴェラを睨むと
「ぼく、オネショなんかしない」
とピョンと膝から降りるとルカーシュの足へとしがみつき隠れるようにもう一度
「しない。」
とほほを膨らせる。
「おや、拗ねてしまったかな?」
頬をかきながら懐いた猫に逃げられたような表情のセヴェラはチラリとルカーシュを見る。
自分の子がきちんと戻ってきたことに安堵しきったその顔と拗ねながらも自分を頼る姿に頬を綻ばせる姿になるほどと頷く。
正直、最初に聞いた時は独り身で育ちが自分たちを含め貴族のせいで振り回されたルカーシュは、子育てに向いてないのではとも考えたが。そうでもないようだと。
……………
商談を進めるうちに満腹感と、ゆらゆらと無意識に自身の体を揺するルカーシュの腕への安心感から。
大人二人の話し合う中、ボースは小さな寝息を立て始める。
「すみません、旦那様。実はね、ついこの前布団を濡らしたばかりで。もう絶対オネショなんてしないっていってたところだったんで。それで。」
「おいおい、小さな紳士の秘密をそんなに簡単にバラしていいのか?叱られるぞ?」
「いや、でも。」
貴族であるセヴェラにあんな勝手な態度をとったことを注意せずにいた言い訳をさせてほしいという顔をするルカーシュにセヴェラは続ける
「別に子供の一挙手一動に目くじら立てたりしないさ。現に商談を無事済ませただろう?」
そっと差し出された手はいつかと同じでルカーシュを肯定する。
「ありがとうございます。」
商談にか、過去にか、それともこれからか。
二人だけで話し合ったその時間が実を結んだことを表すように固い握手をかわすのだった。
【お詫び】
セヴェラ卿とルカーシュさんとの関係にかこつけいろいろと捏造したことここにお詫び申し上げます。
【おかりしました】
セヴェラ卿illust/102355834
ルカーシュさんillust/102227673
うちのプライドが傷ついたボースillust/102115049
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2022-11-27 21:03
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