【PFSOZ】寄り添い方は人それぞれ(すみっこでも)
各所で多様な動きがあるのが素敵ですね。すみっこでセージも駆け回らせていただきます。
◆参加しました
非公式イベント『冒涜的救魂』【illust/103207489】
◆お借りしました
・マンジュさん親子【illust/102125923】
・シュガー先生【illust/102041003】
『シュガーと彼岸花の赦し』【illust/103273130】
・バーバラさん【illust/102167230】
スプーキードギー【illust/102095471】
『大丈夫よ〜』【illust/103298406】
・ゴルグンデ教授【illust/102222933】
『専門家の意地』【illust/103251367】
・ラブルラ先生【illust/102037635】
『売られた喧嘩は買う』【illust/103266960】
・シャーイルさん【illust/102205146】
『まほうしきのふく』【illust/103261490】
・マーカットくん【illust/102288055】
『せめてものお手伝い』【illust/103223809】
・ナイナリアさん【illust/101966660】
『駆けぬける日々』【illust/103238527】
・シナノさん【illust/102664899】
『Help us!』【illust/103244884】
・公式NPCミラ先生とリディア先生【illust/101966087】
※背景はイメージです。実際の光景とは異なる場合が大いにあります。
※設定と合わない場合はパラレル扱いでスルーしていただけると幸いです。
* * *
この日の学内は、校門前に立つ少女の話題で持ちきりだ。ほんの数日前まで用務員の仕事をしていたあの子。確か僕がこの学院に編入したころは、用務員には緑色の髪のおじさんが就いていた。それがいつからか、用務員の服と帽子に身を包むのは紅葉色の髪のあの子になっていた。先生からの態度や、あの子自身のやけに落ち着いた雰囲気は不思議に思っていたものだけれど、今朝の話で腑に落ちた。
「アラディア院の先生はすごい人ばかりだから、きっと大丈夫だよ」
よく見かけていたのに初めて見たあの子の泣きそうな表情に、思わず励ましたくてそう伝えた。けれど、あの子からしたら見ず知らずの僕の言葉なんかきっと気休めにもならないのだろう。僕はまた見てるだけなのかな──ウジウジした気持ちで歩いていると、職員室前でリディア先生を見つけた。
「リディア先生、相談しても良いですか?」
青い髪がさらりと揺れ、にこやかな先生が振り向いたところでハッとした。それは無意識に口をついて出た言葉だった。
「どうぞ」
「あ、えっと……あの、僕も用務員のあの子を助けたいんだけど、魔法も満足に使えなくて……僕にできることって無いんでしょうか?」
「きみは……あ!」
切実に訴える僕を先生はジーッと見てから、パッと明るい笑顔になった。
「どこかで見たと思った。きみ、購買部でバイトしてる子ね?」
「はい。あ、初等部のセージ・ランクルトです」
「ちょうど良かった。ちょっと待ってて」
先生は一度職員室へ入っていき、何枚かの書類と腕章を手にすぐに戻ってきた。
「院に届いた荷物を運んでほしいの。用務員の仕事なんだけど、彼の代わりにやってくれない?これ、リストと代理用の腕章」
「そんな大事なお仕事、僕で良いんですか?」
「購買部での信用があるから頼むのよ。それに指示してくれる先生もいるから大丈夫。でも何かあったら……覚悟してね。じゃ、がんばって!」
腕章を着けられ、指をひらひらと揺らす先生に見送られてはもう断りようもなかった。
購買部で商品を運ぶことには慣れている。用務員さんの代わりに先生に荷物を届けるのは緊張するけれど、それ以上に役に立てることが嬉しかった。ドキドキしながら開けた搬入口の扉からは、爽やかな夏の風が通りぬけた。
(訳:用務員さんのお仕事は学生にお手伝いできる範囲でやっておきますね)
PCセージ・ランクルト【illust/102207712】
◆参加しました
非公式イベント『冒涜的救魂』【illust/103207489】
◆お借りしました
・マンジュさん親子【illust/102125923】
・シュガー先生【illust/102041003】
『シュガーと彼岸花の赦し』【illust/103273130】
・バーバラさん【illust/102167230】
スプーキードギー【illust/102095471】
『大丈夫よ〜』【illust/103298406】
・ゴルグンデ教授【illust/102222933】
『専門家の意地』【illust/103251367】
・ラブルラ先生【illust/102037635】
『売られた喧嘩は買う』【illust/103266960】
・シャーイルさん【illust/102205146】
『まほうしきのふく』【illust/103261490】
・マーカットくん【illust/102288055】
『せめてものお手伝い』【illust/103223809】
・ナイナリアさん【illust/101966660】
『駆けぬける日々』【illust/103238527】
・シナノさん【illust/102664899】
『Help us!』【illust/103244884】
・公式NPCミラ先生とリディア先生【illust/101966087】
※背景はイメージです。実際の光景とは異なる場合が大いにあります。
※設定と合わない場合はパラレル扱いでスルーしていただけると幸いです。
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この日の学内は、校門前に立つ少女の話題で持ちきりだ。ほんの数日前まで用務員の仕事をしていたあの子。確か僕がこの学院に編入したころは、用務員には緑色の髪のおじさんが就いていた。それがいつからか、用務員の服と帽子に身を包むのは紅葉色の髪のあの子になっていた。先生からの態度や、あの子自身のやけに落ち着いた雰囲気は不思議に思っていたものだけれど、今朝の話で腑に落ちた。
「アラディア院の先生はすごい人ばかりだから、きっと大丈夫だよ」
よく見かけていたのに初めて見たあの子の泣きそうな表情に、思わず励ましたくてそう伝えた。けれど、あの子からしたら見ず知らずの僕の言葉なんかきっと気休めにもならないのだろう。僕はまた見てるだけなのかな──ウジウジした気持ちで歩いていると、職員室前でリディア先生を見つけた。
「リディア先生、相談しても良いですか?」
青い髪がさらりと揺れ、にこやかな先生が振り向いたところでハッとした。それは無意識に口をついて出た言葉だった。
「どうぞ」
「あ、えっと……あの、僕も用務員のあの子を助けたいんだけど、魔法も満足に使えなくて……僕にできることって無いんでしょうか?」
「きみは……あ!」
切実に訴える僕を先生はジーッと見てから、パッと明るい笑顔になった。
「どこかで見たと思った。きみ、購買部でバイトしてる子ね?」
「はい。あ、初等部のセージ・ランクルトです」
「ちょうど良かった。ちょっと待ってて」
先生は一度職員室へ入っていき、何枚かの書類と腕章を手にすぐに戻ってきた。
「院に届いた荷物を運んでほしいの。用務員の仕事なんだけど、彼の代わりにやってくれない?これ、リストと代理用の腕章」
「そんな大事なお仕事、僕で良いんですか?」
「購買部での信用があるから頼むのよ。それに指示してくれる先生もいるから大丈夫。でも何かあったら……覚悟してね。じゃ、がんばって!」
腕章を着けられ、指をひらひらと揺らす先生に見送られてはもう断りようもなかった。
購買部で商品を運ぶことには慣れている。用務員さんの代わりに先生に荷物を届けるのは緊張するけれど、それ以上に役に立てることが嬉しかった。ドキドキしながら開けた搬入口の扉からは、爽やかな夏の風が通りぬけた。
(訳:用務員さんのお仕事は学生にお手伝いできる範囲でやっておきますね)
PCセージ・ランクルト【illust/102207712】
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2022-12-04 17:47
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