石ト化ス病。 Kranke.03

ここ数日の間、原因不明の“体の怠さ”や“全身の軽い痒み”を感じていた、眼鏡ッ娘の女学生。
その日は、体育の授業でバレーボールをしていた彼女だったが･･･
彼女の身に異変が起きたのは、相手チームのアタックをレシーブしようとした時だった。
突然体が動かせなくなった彼女の両腕は、何と指先から急激に石と化し始めたのである。
逃げるコトすら出来ない彼女に襲い来る、強烈なアタック。
その直後、何かが砕けて床に転がる音に驚いた皆は信じ難い光景を目の当たりにするコトとなる。
床には“石像の両腕らしき物”の破片が散乱し、両腕の肘から先が砕けた様に無くなっている彼女が、
レシーブの体勢のまま、放心状態で立ち尽くしていたのだ。
しかも彼女の石化は依然として続いており、既に頭以外の殆どが石になってしまっている。
体育教師が急いで保健室へ校医を呼びに行ったが、既に手遅れ。
間もなく彼女は、物言わぬ石像と化したのだった。

後日、“石化解除液”による治療が試みられたが、効果はまるで無かったと言う。
果たして、彼女が石になってしまった原因や如何に･･･!?
数日前・数週間前の他校での出来事(illust/10250470・illust/9920440)とも、何らかの関係があるのだろうか？
それが明らかになるのは、数年後のコトとなる。