決戦 (影絵コンセプトアート)

ブラック･レコード 第一部 ラスボス戦

セルゲイ･バルガ(主人公･二丁拳銃)vsブルガ･アマズガワ将軍(ラスボス･二刀流)

史上最高の兄弟喧嘩。

反重力飛行船上での戦い。

「兄さん、決別だ」

「いつまで経っても阿呆な弟だ」
「細切れにしてくれるわ！」

「お前の野望ごと蜂の巣にしてやる！」

......

「ほう、銃斗双拳(ガントソウケン)か」
「噂に聞いたことがあるが、こうして実物を見ることになるとはな」
「流石だ、我が弟よ」

「お前に褒められても嬉しくねぇなぁ」

「お前の力を私に見せてみろ」
「この私を倒せるかな？」

「さあな、お前も相当な強者だ。勝てるかどうか怪しいな」

......

「何故だ」
「お前は身をもって体感したはずだ。この世の真理を」
「優れたものが生き残り、劣っているものは淘汰される。たったそれだけのことを...... なぜ、貴様は受け入れんのだ」

「俺は身をもって分かった。生命の深い悲しみと苦しみを」

「......アホか！」
「貴様は甘い！このバカ野郎が！」
「この世は弱肉強食だ！過去の歴史を見てみろ！いつの世だってそうだ！それがこの宇宙の絶対的な真理だ！」
「強者が弱者を支配する！それが正常だ！」

「ははは、それに抗うのが俺の生き方なんでな」
「別に俺もお前も何一つも間違ってはいねぇ、そして正しくもねぇ」
「ただ、俺たちは違うんだ。生き方がな」
「悪いな、兄さん」

「へっ、今に分かるぞ......自分の愚かさがな。虫けら同然の下等な命なぞ相手にして後悔するぞ！」
「そんなゴミカスを護って何になる！？」
「今こそ、お前は自由になれるんだぞ！」
「お前にこの世界も権力も何もかも与えてやる！なぜその提案を拒否する！理解出来ぬ！」

「黙れやァゴラァ！」
「テメェに何が分かるんだこの野郎ァ"！」
「知ったような口を聞いてんじゃねぇぞゴラァ！」
「お前に分かるか...... 俺たちの深い悲しみと苦しみが」
「俺たちは団結することで強くなれる。どんな素晴らしい未来だって築き上げられる。だがてめぇみてぇなクソ野郎共のせいでその未来はぶっ壊される！」

「......」

「このバカ兄貴が！決着をつけようぜ！」

「......」
「......ちっ」
「ああ、そうさせてもらう！」