【PFSOZ】あら、私の後悔も貰っていただけるかしら？【聖夏祭】

「あら、荒っぽい勧誘は嫌われますわよ？」

気づけば目の前にいる人でありながら人の形をしたナニカ

写すその姿はまるで深く見えぬ水底を覗き込むような原初たる恐怖を感じ、

気づけば触れられている。

ヤメロ

コチラニウツルナ

コンナコンナ...

ア...

底亡き泉から湧き出る水が如く、

鏡の己から『水（がんぼう）』が湧き出てきた...

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「まあ、耐えきれなかったかしら...？■■■■年分は少しばかり胃に重かったようですわね」

抱いた娘を見る。

「...」

まるでより大きな恐怖を見たかの如く怯えているようだ。流石に水心に魚心とはいかないか...

「...我が養父もこのような目で見られていたのですね…」

娘から一歩ゆっくりはなれ、少し懐かしみながら笑む。

「ふふ、怖がるなとは言いませんわ。それが自然ですし、私の体は人の概念は薄く、水の概念で染まり切っていますもの...と言ってもわからないですよね...」

特に気になさらず。と手を振った。

「我が養父は、仏頂面の顔に似合わず、人助けを好むお人好しでしたわ。まあ、すごく強かった方なのですが、運が悪いのかいつもいつも脇道にそれたりして、出遅れてしまって間に合わなかったことも多かったのですのよ？」

娘は訳の分からないような顔をしている。でもそれでもいい。単純に自己満足のようなもの

「養父はいつもいつも、なにも救えなかったと、結局怖がられるだけで何もなかった。と仰いますが、少なくとも無駄ではなかったと思いますし、私は彼を尊敬しているのです。」

（まあ、最期は私達の為に、自らを火にくべてしまいましたが...）

「だから、これを無駄だと思いません。何を悩んでいらしたのかは知りませんが、貴女のその積み重ねを神はずっと祝福しますわ」

はっ...と今の空に気付く

「失礼、私、ドワイト氏に杖の精査の依頼を受けておりましたの、予定の時刻が迫っておりますので、では...」

軽く礼をし、まるで水の中に足から飛び込むかの如く、

娘を一人残し、足元の水たまりの中へ消えていった...

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君の後悔が欲しい【illust/103523550】より
不穏にならないと聞いて、便乗しました。

サザちゃん【illust/103339471】の所に、たまたま謎のお姉さんが通りすがっただけです。
たまたまなんです。たまたま。

登場人物
夢見のサザ【illust/103339471】
ヨハーナと名乗る女【illust/101966341】

非公式イベント
願望鏡の誘い【illust/103208275】

只の便乗なんで報酬などは無しで