【第六次聖杯戦争】深海へのイザナイ編まとめ
運命はサイコロの目のようなもので、いくつか決められたパターンがある
一度定まった運命を変えるのは難しい、それこそ奇跡でもなければ目を変えられない
運命に屈した瞬間、その世界は袋小路になる
未来を諦め、絶望していき、やがて人は狂気に呑まれていく
西暦20XX年〇月×日、舞鶴鎮守府艦隊…全滅の日
鉄塔海峡とよばれる特攻作戦の成功がもたらした「艦娘と艦娘の戦い」
鉄塔海峡とよばれる特攻作戦の失敗がもたらした「鎮守府の大虐殺」
地獄だった
成功しても失敗しても、未来がなかった
何度も声を上げ、回避を試みた
最大功績を上げ、被害を減らした
全てが幻だとしたら、全部嘘であったのならと、地獄を否定し続けた
心などすでに摩耗していた
だけど、結末は変わらなかった
幾つもの涙の海を越えても、■は必ず犠牲になる
私は未来を諦めた
世界が反転し、何度も新しい世界で戦い、その果てに運命に屈した
そして、運命は歴史となって確定した
過ぎ去りし既知の光景が流れていくのを傍観するしかなかった
言葉もなくて、ただ波の音を聞く
私のすべてが海に溶けて、深みへ落ちていく
闇の中でも思い出す
まるで記憶の意味試されているみたいに
奇跡なんて起こらない、運命は変えられない
英雄なんていない、そんな言葉に縋りはしない
だから
還ろう、変われる、進める、大丈夫って言ってくれたこの人を
英雄で、運命を変えて、奇跡を起こしてくれたこの人を
今度は私が探し出す
大切なあなたが生まれてくるなら
私は歩き出せる
記憶がすべて海色に溶けて、光へ消えて行っても
最後に、未来へ向けて、この願いを
この人を輔け、いま乗り越えるために時代を
たとえ――世界の全てが海色(みいろ)に溶けても きっと
――きっと、貴方の声が聞こえるのです
こうして私は「狂気の英霊」となった
一度定まった運命を変えるのは難しい、それこそ奇跡でもなければ目を変えられない
運命に屈した瞬間、その世界は袋小路になる
未来を諦め、絶望していき、やがて人は狂気に呑まれていく
西暦20XX年〇月×日、舞鶴鎮守府艦隊…全滅の日
鉄塔海峡とよばれる特攻作戦の成功がもたらした「艦娘と艦娘の戦い」
鉄塔海峡とよばれる特攻作戦の失敗がもたらした「鎮守府の大虐殺」
地獄だった
成功しても失敗しても、未来がなかった
何度も声を上げ、回避を試みた
最大功績を上げ、被害を減らした
全てが幻だとしたら、全部嘘であったのならと、地獄を否定し続けた
心などすでに摩耗していた
だけど、結末は変わらなかった
幾つもの涙の海を越えても、■は必ず犠牲になる
私は未来を諦めた
世界が反転し、何度も新しい世界で戦い、その果てに運命に屈した
そして、運命は歴史となって確定した
過ぎ去りし既知の光景が流れていくのを傍観するしかなかった
言葉もなくて、ただ波の音を聞く
私のすべてが海に溶けて、深みへ落ちていく
闇の中でも思い出す
まるで記憶の意味試されているみたいに
奇跡なんて起こらない、運命は変えられない
英雄なんていない、そんな言葉に縋りはしない
だから
還ろう、変われる、進める、大丈夫って言ってくれたこの人を
英雄で、運命を変えて、奇跡を起こしてくれたこの人を
今度は私が探し出す
大切なあなたが生まれてくるなら
私は歩き出せる
記憶がすべて海色に溶けて、光へ消えて行っても
最後に、未来へ向けて、この願いを
この人を輔け、いま乗り越えるために時代を
たとえ――世界の全てが海色(みいろ)に溶けても きっと
――きっと、貴方の声が聞こえるのです
こうして私は「狂気の英霊」となった
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2022-12-18 20:10
Comments (1)
聖杯……ゴメちゃん……!?