大いなる陰謀4
ドゥーエが捕らわれた惑星に到着したフロワ達。
しかし、すでにドゥーエの全身に悪魔の細胞が拡散してしまっていた。
「そ、そんな・・・」
「間に合わなかったの!?」
「まだです!必ず私が救って見せます!」
「フロワさん!」
「待ちなさい!」
「我々の邪魔はさせない!」
駆けだしたフロワを止めようとするマリアとエリスに高速宇宙人と最凶怪獣が襲い掛かる。
「お姉ちゃん!」
「あああああああああ!」
暴走したドゥーエは駆け寄るフロワを殴り飛ばし、禍々しく変化した左腕から光線を放って追い打ちをかける。
「エリスさん、力を貸してください!フロワブロッカー!」
フロワの左腕に出現したシールドが光線を受け止め、そのまま跳ね返す。
光線の直撃を受けドゥーエの体は大きくよろめいた。
「今です!戻ってきてください!」
ドゥーエのカラータイマーに抗体が注がれる。
するとドゥーエの体が強く輝き、変化した体が元に戻った。
「お姉ちゃん!」
「フロワ・・・信じていたわよ・・・」
フロワに支えられるドゥーエは消耗しきっており、カラータイマーの光は消えかけている。
その時、大魔王獣の卵に亀裂が走り、邪悪大魔王獣が咆哮と共に孵化した。
「悪魔の細胞で強化された・・・!」
「最悪の組み合わせね・・・!」
強化され大魔王獣の出現にマリアとエリスは冷や汗を流す。
「ここで倒さないと・・・」
「無理しないでください!」
限界を迎えた状態で戦おうとするドゥーエをフロワが止める。
その時どこからともなく光が飛来しドゥーエの手に握られた。
「これは・・・エネルギーカプセル?っ!」
カプセルのエネルギーがドゥーエに流れ込みカラータイマーが青い光を取り戻す。
「このカプセルはもしかして!」
上空より赤い体に銀のラインが走った少女が降り立つ。
「まだいけるなドゥーエ?」
「ええ!もちろんよノイン!」
光の戦士ウルトラノイン。
ドゥーエの同期であり友人である彼女は、友の危機に急ぎ駆け付けたのだ。
「行くわよフロワ!」
「望むところです!マリアさんの力、ブリザードロッド!」
フロワの右手にツインブレードが装着され、3人は一斉に邪悪大魔王獣目がけて走り出す。
「2人とも、連携だ!」
「わかったわ!」
「合わせます!」
ノインとドゥーエの鋭い連続キックが邪悪大魔王獣の腹部に突き刺さり、飛び上がったフロワのブリザードロッドが角を切り裂いた。
邪悪大魔王獣は怒り狂い火球を放つが、フロワブロッカーがそれを受け止める。
「私達も合わせるわよ!」
「任せといて!」
「「ダブルミラリウム光線!」」
「ば、馬鹿なあああああ!」
マリアとエリスから同時放たれた光線を受け、高速宇宙人と最凶獣は爆散した。
「決めるわよ!フロワ!」
「はいです!」
フロワは片膝をついてしゃがみながら両腕を上げ、背後に立ったドゥーエがその手を挟み込むように両手を合わせてエネルギーをチャージし始める。
しかし、その隙を逃すことなく邪悪大魔王獣が2人に襲い掛かった。
「させない!必殺光線!」
ノインの光線を大きく受け、邪悪大魔王獣が大きくよろめく。
「ありがとう!ノイン!」
「今です!」
「「ドゥーエフロワフラッシャー!!」」
放たれた赤い光線が邪悪大魔王獣を貫き大爆発を起こす。
こうして戦いは終わりを迎えるのだった。
◇
――光の国。
「無事でよかった・・・」
「姉さん、ありがとうございます!」
ニエンテが帰還したドゥーエを抱きしめる。
約3日間、ドゥーエのために抗体を作り続けた彼女の顔には疲労が浮かんでいた。
ニエンテは安堵するように微笑みながらドゥーエから離れるとマリア達に頭を下げる。
「マリアさん、エリスさん。突然の救援に関わらず、妹たちを助けていただきありがとうございました」
「私も、鍛えていただきありがとうございました!」
「私たちは仲間です。これからも困ったことがあったらいつでも呼んでください。」
「必ず駆け付けつけるわ」
再会を約束し、マリアとエリスは光の国を飛び立つ。
そして、ニエンテより休養を命じられたドゥーエとフロワは休憩室でノインと合流した。
「2人もお疲れ様」
「ありがとうノイン。ところで、どうやって駆け付けてくれたの? エトワール姉さんと長期任務のはずだったけど」
「あ、ああ・・・恥ずかしいことにドゥーエの危機を知っていてもたってもいられなくなってな。それを察したエトワール先輩が残りの任務を全部引き受けてくれたんだ。さっきお礼を言ってきたところ」
「私も後で行かないと。今回は本当に多くの人に助けてもらったわね」
「そうですね。誰かが助けを求めていれば、今度は私達が助けになる番です!」
「おっと、気合を入れるのはいいが今はしっかり休むんだ。いざというときに困ってしまうぞ」
「「はーい」」
過酷な戦いを乗り越えて大きく成長した戦士たちは、新たな戦いに備えて暫しの休暇を楽しむのであった。
――END
◇
今までのキャプションをまとめた小説版はこちらになります(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19384997)
しかし、すでにドゥーエの全身に悪魔の細胞が拡散してしまっていた。
「そ、そんな・・・」
「間に合わなかったの!?」
「まだです!必ず私が救って見せます!」
「フロワさん!」
「待ちなさい!」
「我々の邪魔はさせない!」
駆けだしたフロワを止めようとするマリアとエリスに高速宇宙人と最凶怪獣が襲い掛かる。
「お姉ちゃん!」
「あああああああああ!」
暴走したドゥーエは駆け寄るフロワを殴り飛ばし、禍々しく変化した左腕から光線を放って追い打ちをかける。
「エリスさん、力を貸してください!フロワブロッカー!」
フロワの左腕に出現したシールドが光線を受け止め、そのまま跳ね返す。
光線の直撃を受けドゥーエの体は大きくよろめいた。
「今です!戻ってきてください!」
ドゥーエのカラータイマーに抗体が注がれる。
するとドゥーエの体が強く輝き、変化した体が元に戻った。
「お姉ちゃん!」
「フロワ・・・信じていたわよ・・・」
フロワに支えられるドゥーエは消耗しきっており、カラータイマーの光は消えかけている。
その時、大魔王獣の卵に亀裂が走り、邪悪大魔王獣が咆哮と共に孵化した。
「悪魔の細胞で強化された・・・!」
「最悪の組み合わせね・・・!」
強化され大魔王獣の出現にマリアとエリスは冷や汗を流す。
「ここで倒さないと・・・」
「無理しないでください!」
限界を迎えた状態で戦おうとするドゥーエをフロワが止める。
その時どこからともなく光が飛来しドゥーエの手に握られた。
「これは・・・エネルギーカプセル?っ!」
カプセルのエネルギーがドゥーエに流れ込みカラータイマーが青い光を取り戻す。
「このカプセルはもしかして!」
上空より赤い体に銀のラインが走った少女が降り立つ。
「まだいけるなドゥーエ?」
「ええ!もちろんよノイン!」
光の戦士ウルトラノイン。
ドゥーエの同期であり友人である彼女は、友の危機に急ぎ駆け付けたのだ。
「行くわよフロワ!」
「望むところです!マリアさんの力、ブリザードロッド!」
フロワの右手にツインブレードが装着され、3人は一斉に邪悪大魔王獣目がけて走り出す。
「2人とも、連携だ!」
「わかったわ!」
「合わせます!」
ノインとドゥーエの鋭い連続キックが邪悪大魔王獣の腹部に突き刺さり、飛び上がったフロワのブリザードロッドが角を切り裂いた。
邪悪大魔王獣は怒り狂い火球を放つが、フロワブロッカーがそれを受け止める。
「私達も合わせるわよ!」
「任せといて!」
「「ダブルミラリウム光線!」」
「ば、馬鹿なあああああ!」
マリアとエリスから同時放たれた光線を受け、高速宇宙人と最凶獣は爆散した。
「決めるわよ!フロワ!」
「はいです!」
フロワは片膝をついてしゃがみながら両腕を上げ、背後に立ったドゥーエがその手を挟み込むように両手を合わせてエネルギーをチャージし始める。
しかし、その隙を逃すことなく邪悪大魔王獣が2人に襲い掛かった。
「させない!必殺光線!」
ノインの光線を大きく受け、邪悪大魔王獣が大きくよろめく。
「ありがとう!ノイン!」
「今です!」
「「ドゥーエフロワフラッシャー!!」」
放たれた赤い光線が邪悪大魔王獣を貫き大爆発を起こす。
こうして戦いは終わりを迎えるのだった。
◇
――光の国。
「無事でよかった・・・」
「姉さん、ありがとうございます!」
ニエンテが帰還したドゥーエを抱きしめる。
約3日間、ドゥーエのために抗体を作り続けた彼女の顔には疲労が浮かんでいた。
ニエンテは安堵するように微笑みながらドゥーエから離れるとマリア達に頭を下げる。
「マリアさん、エリスさん。突然の救援に関わらず、妹たちを助けていただきありがとうございました」
「私も、鍛えていただきありがとうございました!」
「私たちは仲間です。これからも困ったことがあったらいつでも呼んでください。」
「必ず駆け付けつけるわ」
再会を約束し、マリアとエリスは光の国を飛び立つ。
そして、ニエンテより休養を命じられたドゥーエとフロワは休憩室でノインと合流した。
「2人もお疲れ様」
「ありがとうノイン。ところで、どうやって駆け付けてくれたの? エトワール姉さんと長期任務のはずだったけど」
「あ、ああ・・・恥ずかしいことにドゥーエの危機を知っていてもたってもいられなくなってな。それを察したエトワール先輩が残りの任務を全部引き受けてくれたんだ。さっきお礼を言ってきたところ」
「私も後で行かないと。今回は本当に多くの人に助けてもらったわね」
「そうですね。誰かが助けを求めていれば、今度は私達が助けになる番です!」
「おっと、気合を入れるのはいいが今はしっかり休むんだ。いざというときに困ってしまうぞ」
「「はーい」」
過酷な戦いを乗り越えて大きく成長した戦士たちは、新たな戦いに備えて暫しの休暇を楽しむのであった。
――END
◇
今までのキャプションをまとめた小説版はこちらになります(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19384997)
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2023-02-26 22:23
Comments (4)
ウルトラヒロイン達の全力技の一斉攻撃が良いですね。
View Repliesヒロインたちの全力の姿がいいですね!
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