謎の救世主

油断した。こんなところで捕まっちゃうなんて…

大型のシェイドが大きく腕を振りかぶる。岩をも簡単に砕く一撃に耐えられるはずもなかった。

激しい一撃の後、辺りには静寂が訪れている。何が起きたのだろうか。身動きが取れなくなていたレイネルには傷はなく、彼女の前には槍を突き刺され消えゆくシェイドと見知らぬ女性が立っていた。

助けてくれた…?でもいったいどこから現れたんだろう…
「レイネル無事か?」
「大丈夫、あの人が助けてくれたから…」

槍を持った黒髪の女性はゆっくりと振り返り、静かに声を発した。

「命は大切よ。ムダにしてはいけない。」

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2023-05-17 15:38

 ハル


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