依幻EX７３★

（あくまで主役は東方キャラす）
※【注意】天子の前世が綿月姉妹の母親設定は依幻限定の設定です。

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小説UI【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20421436】（内容は同じです）

大嶽丸の妖気に包み込まれたフランは、また妖怪の本能に飲み込まれ、暴走することを想像した。

だが、実際に全身に走るのは激しい激痛。
過剰に注ぎ込まれた力が全身を駆け巡り、フランの身体という器に入り切らず、全身が爆発するような恐怖に襲われた。

「来たな・・・。甕星」

意識の端に、大嶽丸とは正反対の性質を持った強大な何かを感じた。
その強大な人物から投げられたエネルギーが、大嶽丸の妖気を上書きするようにフランを包み込む。

ボゥ・・・

それまでの苦しみが嘘のように引いていく。

「アンタは・・・」

現れた人物の姿を見上げたフランは、その正体がすぐにわかった。
隠岐奈から聞いていた、甕星だ。

その眼差しは、真っ直ぐに大嶽丸を捉えている。

「何を考えている・・・？敵に塩を送る趣味があるなんて」
「その吸血鬼、なかなか良い素質を持っているぞ？ククク・・・」

大嶽丸の浮かべる笑みに、フランも甕星も理解ができなかった。