ワタシ達カラ奪ワナイデ

──悲鳴が聞こえる。

あの時と同じだ。
甲高い音が聞こえて、人が集まって、勝手に集まった誰かが叫ぶ。

煩い、煩い、煩い、叫び声。
煩い、煩い、煩い、劈くようなブレーキ音。

これが聞こえた時は、もう手遅れの時だ。

アイツが倒れている。
鈍い音を立てて、倒れた。

目の前で、鉄の塊に轢かれて。

アイツらも、叫ぶ。

『この人はやめて/ワタシ達と同じだ/奪わないで』

泣き、叫び、蹲る。

『やめて/やメテ/ヤメテ』

何度も祈るように叫んだ。

あの時、オレがアイツらにそうした様に。
動かなくなったアイツに縋って叫んだ。

もう少しだっただろ。
あと少し、手を伸ばせば、足を動かせば届いただろ。

アイツが居なくなったらカフェはどうなる。
なんで、何で何で何で何で何デ何デナンデナンデナンデ───。

ナンデ───また奪おうとする。

テメェらはもう、オレから奪っただろ？
アイツらを───。

───哭く声が聞こえる。
幼ない姿のアイツらが哭く。

『タスケテ/タスケテ/タスケテ』

あの子から·····自分達から『この人を奪わないで』と泣き叫んだ。

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今回は変化球。
ちょっと趣向を変えてみました。
お友達さんの曇らせは予想出来まいよ((
おかげで時間が掛かりましたが·····。
やっぱりシリアスなのは向いてるんですかねぇ·····。

てかこれ書くくらいならカフェの小説いい加減完結させろって話なんですがね((

他にやりたいこと多いんです·····。

何なら今週小説上がるか怪しいレベルなんよなぁ((

あ、良かったらXも
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