01. ハンカチ

　学年委員会が終わり、待ち合わせ場所に来た山岸ユキは周辺を探したが、どこにもコピーの姿はなかった。
　ここに来たときから視界に入っていた、落ちている濡れたハンカチを見た。
　それには「すわみつお」の名前があった。
　ユキは、さっきの通り雨が嵐になりそうだったのでみつ夫は帰ってしまったのだと思った。
（みつ夫くん、こんなに雨に濡れるまで待っててくれたのかしら…委員会はいつ終わるかわからないし、風邪ひいちゃうじゃない…）
　ユキは心配しながらも、とてもうれしい気持ちになり、みつ夫をますます好きになった。

01.ゼータ星人の襲来
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