捕まったが最後。

前に呟いたやつを少し変えて書いてみた（父←水から父→水♀）生まれ変わった水♀が頑なにゲゲ郎への恋心を認めようとせず、またにしても逃げようとしたから強制に認めるまで閉じ込めるくそ重たい父水♀が見たい（そのあと後妻になる）岩子「おかえりなさい。70年以上も待ったんですよ〜✨」

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認めるわけにはいかなかった。妻も子供もいるゲゲ郎に恋をしてしまったなどと認めてしまったらそこから何かが崩れてしまう気がした。そうなると側に居られなくなる。だから尚更、恋心を叩き潰したのだ。酒を飲みながら楽しそうに妻のことを語るゲゲ郎の笑顔に何度も胸が痛むのを無視にして、笑え。笑えよと言い聞かせて笑顔を作ってゲゲ郎に相槌する。愚かにもこの男に恋をしてしまった俺は、何が何でもあの世に隠さなくては。
俺は、少しでも長くゲゲ郎の側に居られれば後は何も要らない。そうやってあの世に逃げ切ったのだ！勝ったんだ。俺は恋している自分の気持ちに勝った！紙切れに自分の恋心を外す為に書き込んであとは燃やせばいいだけ。

ーーーーしかし、この時はもう長くはなかった俺は紙切れを燃やすのを何故か頭から抜け落ちてしまった。
引き出しに閉まったまま、こうして死んだ俺の未練はゲゲ郎に好きという一言を伝えられなかったことだろうか、気づいたら記憶を持ったまま、あろうことにも女の子として生まれ変わってしまった。ああーーー…！！！そんなことってあるか！？ねえよな！！？神様がいたら殴りたい。

しかし、水木は妖怪の恐ろしさ、身勝手、執着を理解していなかった。俺のことなんて忘れてるだろうし、今も岩子さん、妻一途だと安心し切っていたらゲゲ郎に見つかった上に「ゲゲろ…っ」と口が滑ったことで記憶があることをバレてしまった。それから滑り落ちるかのように、俺はゲゲ郎に捕まってしまった。頑なにゲゲ郎に好きだと言わないでいたら、手篭めにされてしまい、神隠しのように家の奥に閉じ込められて毎晩甘くトロトロにされるし、口説かれて混乱する水木。処女だったからゲゲ郎のをみた時は、怖くて恐ろしくて逃げようとしたけど、やはりダメだった。気づいたら身体中に吸い跡や噛み跡だらけになっていた。それでも優しく優しく花びらを開かれて舐められて指も入られて勝手に濡れるそこにゲゲ郎のを受け入れさせられた。ああ、痛いはずなのに幸福が胸に広がってしまった俺は、やはり愚かな人間だと思った。

「これで逃げられないのう……のう、わしの水木や」