クラちゃんにコート貸したい

｢くしゅん｣

日本と香港の気温差に驚くサトノクラウン
そんな彼女の体調を心配しコートをかけてあげた。

｢ありがとう…クリーニングして返すわね｣

彼女は驚いたが嬉しそうだ。
クリーニングなど要らないと言うが、断られてしまった。
コートの匂いを嗅いでいたがきっと気のせいだろう。
後日、返ってきたコートは何故が新しくなっている気がした。

｢気のせいよ｣

彼女はそう言っていたがコートの落ちないと思っていた汚れやほつれが無くなっている。
しかし、言うことを信じるしかないだろう。

｢あの、クラちゃんのトレーナーさん｣

コートの事を考えながら歩いていると、サトノダイヤモンドに声をかけられた。

｢さっきまで、クラちゃんと居ました？｣

今日はまだ会っていないとはずだと答える。
何故そんな事を聞くのかと尋ねた。

｢いえ…ちょっと気になりまして…そのコートどうされたんですか？｣

事情を話すと彼女はクスリと笑った。

｢そういう事ですか、分かりましたお時間を取らせてもらってごめんなさい｣

気にしなくていいと答えその場を去る

｢クラちゃん…私も真似していいかな……｣