こっちが本物のファル子だよっ☆
「こっちが本物のファル子だからねっ☆」
「そうですね……(このファルコンさんはハグをしてから32.7秒間はまだぬくもりはあまり感じられませんでしたが、それでもすごくふかふかで…とても大らかです……)」
「フラッシュさん☆こっちのファル子も待ってるよ☆」
「ええ、……(不思議です…脈打ってもなく、自ら暖かくなることもないはずなのに、このファルコンさんも私と愛を育むためにここで待っていてくれたのでしょうか?ファルコンさんの形をしていて、ファルコンさんのようにまんまるで、ファルコンさんのような表情で、いつも私を抱きしめ受け入れてくれる…あぁ、すごく安らぎます……!このあと味わう予定の本物のファルコンさんとはまた別の優しさを感じます…!本物のファルコンさんは可愛らしい反応も楽しめるので、つい耳もとで愛を囁いてみたり、ふと口付けしてみたりしてしまうのですが、このファルコンさんは可愛らしい反応はしてくれなくても、いつまでも私を優しく包み込んでくれます…)」
「フラッシュさーんっ聞こえてるかなー?☆」
「はい……(母の胸に抱かれているようです…このままこのファルコンさんを両親に紹介して、ドイツの実家に連れ込みたい…♡ きっとお父さんもお母さんも家具を新調して暖かく迎えて下さるでしょう…ふふっ♪ しかしこのファルコンさんは私だけのファルコンさんです…他の誰にも触れさせません! はぁ…いけません、このままでは本物のファルコンさんを差し置いてのぬいファルコンさんの甘い誘惑に屈してしまいます…!予定が……。あと3分延長しましょうか…いえ、6分…)」
「……ねぇフラッシュさん…そろそろ本物のファル子とギュッてしよ?」
「いえ……あと、…15分……」
「長いよ!5分以内にして!」
「ではあと5分」
「っていうか、予定はだいじょうぶなのかなっ☆」
「たった今変更しました」
「……フラッシュさん…そんなにそのファル子が好きなんだ……」
「…はい……大好きです……(それにこのファルコンさんがいてくだされば、もしあの時のように祖国がサッカーで敗れても…いえ、もうそのようなことは絶対に有り得ませんが、もしあの時のような絶望が私に押し寄せても、このファルコンさんならいつまでも、ドイツで式を挙げ私と結ばれドイツ国民になるウマ娘として、私の心に寄り添い、癒し続けてくれるはずです…!それにこのファルコンさんなら朝起こす前の寝顔以外にでも、いつでも鼻先をくっつけたり匂いをかいだりキスをしたりすることができます。そして何よりこのファルコンさんなら胡散臭い風水師やムチムチしてる生意気なロコドルに鼻の下を伸ばすことはありません。アキュートさんやカレンさんもこのファルコンさんの存在を知らなければ色仕掛けをしに来ることはないでしょうし、もはやこのファルコンさんは完全に私とドイツで幸せになるために神様が送り出してくださった天使なのでは?もちろんファルコンさん本人もそうする予定ですが、このファルコンさんは前述の心配すべき要素がすべてありません。なぜなら、このファルコンさんは私だけのための私のファルコンさんなのですから♪」
「っ……!でもでも!本物のファル子のほうがっ たくさん歌って踊れるよ!」
「……はい……ですが、…このファルコンさんは……」
「そのファル子はファル子みたいにフラッシュさんをあっためてあげたり、ギュッて抱き返してあげたりできるのかなっ☆自分から積極的にフラッシュさんに5cm近づいてみたりできるのかなっ?お誕生日に10秒きっかりでバースデーソングを歌ってあげたりできるのかなっ!!」
「このファルコンさんは……いつまでも抱きついていられます……♡」
「……わ、私もっ、本物のファル子もっ、あっ、……朝まで…ギュッてしていいよ…?」
「ふふっ……♡ 私は幸せ者ですね♪」
「むぅ……」
…
「ねえもう5分経ったんじゃないかなっ?☆」
「ん♡……ふかふか、ふかふかです♡」
「……ふ、ファル子だってっ、ふかふ……か……?」
「〜♪♡」
「そっか………」
「〜♡……」
「フラッシュさんはふかふかなのがいいんだね……」
「……zZZ」
「うぅ……ファル子だって……ファル子だって!フラッシュさんのためならっ、ふかふかじゃなくてもクリークさんみたいに、フラッシュさんのことっ、いっぱい甘やかしてあげちゃうんだから!」
「(今のはなぜか聞こえたので覚えておきましょう)……zZZ」
「聞いてるのかなっ!?」
…
「うぅ……ずるいお人形さんファル子も教えて!どうしてあなたには夢中なのに、フラッシュさんは私にギュッてしてくれないの?」
「」
「ずるい!フラッシュさんを返して!」
「」
「……もおー!フラッシュさんもニセモノファル子もいいのかなっ?ファル子怒ってるよっ!返事してくれないともっと怒るから!」
「」
「zzZ」
「今ならまだ許してあげるよっ☆ニセモノファル子はフラッシュさんを返して、フラッシュさんは早くファル子とギュッてしてっ!」
…
「ファル子が怒ったら泣いちゃうよ?☆…ねぇいいのかなっ!…このままだと……」
「」
「……zzZ(2人のファルコンさんをドイツに連行♪)」
「うぅ……お、おねがいっ……フラッシュさんは……私の……大切な人なのっ…!おねがいっ!フラッシュさんを…返してっ!」ポロポロ
「」
「Uaaa……よく寝ました」
「!?」
「時間ですね。次はファルコンさんですか」
「いっ、いつから寝てていつから聞いてたのっ?」
「就寝したのは予定を変更した時から2分0秒4の時点ですが、ファルコンさんと5分に留める予定を立てていたので起床しました」
「えっ」
「5分経過したので、予定通りファルコンさんの番ですね。そして、あの、私は…ファルコンさんの……大切な人…なんですか?/////」
「う…うぅ……フラッシュさんのばかあああ!!!」ギュッ
「!?どうしたんですかっ急に」
「もうっ!フラッシュさんなんてしらない!」ムギュー
「……理解できません。なぜ抱きしめながら-」
「いいの!フラッシュさんはわたしだけ見てくれればいいから!」
「ファルコンさん……私が眠っている間に何があったんですか?」
「……いつもファル子のことギュッてしてくれるフラッシュさんが…わたしのおねがい全然聞いてくれなくて……わたしのフラッシュさんがいなくなっちゃったみたいで……フラッシュさんがとられちゃったみたいで……うぅ」
「はぁ……もうっ、本当に一途なんですから。私はファルコンさんと話し合って決めた5分間をこちらのファルコンさんと過ごしていただけです。あなたのもとを離れてなどいませんよ」
「ほんと……?ずっと離れないでいてくれる?」
「えぇ、ずっと一緒ですよ」
「フラッシュさん……すき」
「はい、私もです」
「フラッシュさんだいすきっ!」
チュッ
「んっ…私も、あなたが大好きです」
「ずーっと一緒にいようねっ!」
「はいっ!」
──閃光は、光の象徴たるファルコンとともに最も疾く翔けていくのですから。
って状況を念写した画像です
「そうですね……(このファルコンさんはハグをしてから32.7秒間はまだぬくもりはあまり感じられませんでしたが、それでもすごくふかふかで…とても大らかです……)」
「フラッシュさん☆こっちのファル子も待ってるよ☆」
「ええ、……(不思議です…脈打ってもなく、自ら暖かくなることもないはずなのに、このファルコンさんも私と愛を育むためにここで待っていてくれたのでしょうか?ファルコンさんの形をしていて、ファルコンさんのようにまんまるで、ファルコンさんのような表情で、いつも私を抱きしめ受け入れてくれる…あぁ、すごく安らぎます……!このあと味わう予定の本物のファルコンさんとはまた別の優しさを感じます…!本物のファルコンさんは可愛らしい反応も楽しめるので、つい耳もとで愛を囁いてみたり、ふと口付けしてみたりしてしまうのですが、このファルコンさんは可愛らしい反応はしてくれなくても、いつまでも私を優しく包み込んでくれます…)」
「フラッシュさーんっ聞こえてるかなー?☆」
「はい……(母の胸に抱かれているようです…このままこのファルコンさんを両親に紹介して、ドイツの実家に連れ込みたい…♡ きっとお父さんもお母さんも家具を新調して暖かく迎えて下さるでしょう…ふふっ♪ しかしこのファルコンさんは私だけのファルコンさんです…他の誰にも触れさせません! はぁ…いけません、このままでは本物のファルコンさんを差し置いてのぬいファルコンさんの甘い誘惑に屈してしまいます…!予定が……。あと3分延長しましょうか…いえ、6分…)」
「……ねぇフラッシュさん…そろそろ本物のファル子とギュッてしよ?」
「いえ……あと、…15分……」
「長いよ!5分以内にして!」
「ではあと5分」
「っていうか、予定はだいじょうぶなのかなっ☆」
「たった今変更しました」
「……フラッシュさん…そんなにそのファル子が好きなんだ……」
「…はい……大好きです……(それにこのファルコンさんがいてくだされば、もしあの時のように祖国がサッカーで敗れても…いえ、もうそのようなことは絶対に有り得ませんが、もしあの時のような絶望が私に押し寄せても、このファルコンさんならいつまでも、ドイツで式を挙げ私と結ばれドイツ国民になるウマ娘として、私の心に寄り添い、癒し続けてくれるはずです…!それにこのファルコンさんなら朝起こす前の寝顔以外にでも、いつでも鼻先をくっつけたり匂いをかいだりキスをしたりすることができます。そして何よりこのファルコンさんなら胡散臭い風水師やムチムチしてる生意気なロコドルに鼻の下を伸ばすことはありません。アキュートさんやカレンさんもこのファルコンさんの存在を知らなければ色仕掛けをしに来ることはないでしょうし、もはやこのファルコンさんは完全に私とドイツで幸せになるために神様が送り出してくださった天使なのでは?もちろんファルコンさん本人もそうする予定ですが、このファルコンさんは前述の心配すべき要素がすべてありません。なぜなら、このファルコンさんは私だけのための私のファルコンさんなのですから♪」
「っ……!でもでも!本物のファル子のほうがっ たくさん歌って踊れるよ!」
「……はい……ですが、…このファルコンさんは……」
「そのファル子はファル子みたいにフラッシュさんをあっためてあげたり、ギュッて抱き返してあげたりできるのかなっ☆自分から積極的にフラッシュさんに5cm近づいてみたりできるのかなっ?お誕生日に10秒きっかりでバースデーソングを歌ってあげたりできるのかなっ!!」
「このファルコンさんは……いつまでも抱きついていられます……♡」
「……わ、私もっ、本物のファル子もっ、あっ、……朝まで…ギュッてしていいよ…?」
「ふふっ……♡ 私は幸せ者ですね♪」
「むぅ……」
…
「ねえもう5分経ったんじゃないかなっ?☆」
「ん♡……ふかふか、ふかふかです♡」
「……ふ、ファル子だってっ、ふかふ……か……?」
「〜♪♡」
「そっか………」
「〜♡……」
「フラッシュさんはふかふかなのがいいんだね……」
「……zZZ」
「うぅ……ファル子だって……ファル子だって!フラッシュさんのためならっ、ふかふかじゃなくてもクリークさんみたいに、フラッシュさんのことっ、いっぱい甘やかしてあげちゃうんだから!」
「(今のはなぜか聞こえたので覚えておきましょう)……zZZ」
「聞いてるのかなっ!?」
…
「うぅ……ずるいお人形さんファル子も教えて!どうしてあなたには夢中なのに、フラッシュさんは私にギュッてしてくれないの?」
「」
「ずるい!フラッシュさんを返して!」
「」
「……もおー!フラッシュさんもニセモノファル子もいいのかなっ?ファル子怒ってるよっ!返事してくれないともっと怒るから!」
「」
「zzZ」
「今ならまだ許してあげるよっ☆ニセモノファル子はフラッシュさんを返して、フラッシュさんは早くファル子とギュッてしてっ!」
…
「ファル子が怒ったら泣いちゃうよ?☆…ねぇいいのかなっ!…このままだと……」
「」
「……zzZ(2人のファルコンさんをドイツに連行♪)」
「うぅ……お、おねがいっ……フラッシュさんは……私の……大切な人なのっ…!おねがいっ!フラッシュさんを…返してっ!」ポロポロ
「」
「Uaaa……よく寝ました」
「!?」
「時間ですね。次はファルコンさんですか」
「いっ、いつから寝てていつから聞いてたのっ?」
「就寝したのは予定を変更した時から2分0秒4の時点ですが、ファルコンさんと5分に留める予定を立てていたので起床しました」
「えっ」
「5分経過したので、予定通りファルコンさんの番ですね。そして、あの、私は…ファルコンさんの……大切な人…なんですか?/////」
「う…うぅ……フラッシュさんのばかあああ!!!」ギュッ
「!?どうしたんですかっ急に」
「もうっ!フラッシュさんなんてしらない!」ムギュー
「……理解できません。なぜ抱きしめながら-」
「いいの!フラッシュさんはわたしだけ見てくれればいいから!」
「ファルコンさん……私が眠っている間に何があったんですか?」
「……いつもファル子のことギュッてしてくれるフラッシュさんが…わたしのおねがい全然聞いてくれなくて……わたしのフラッシュさんがいなくなっちゃったみたいで……フラッシュさんがとられちゃったみたいで……うぅ」
「はぁ……もうっ、本当に一途なんですから。私はファルコンさんと話し合って決めた5分間をこちらのファルコンさんと過ごしていただけです。あなたのもとを離れてなどいませんよ」
「ほんと……?ずっと離れないでいてくれる?」
「えぇ、ずっと一緒ですよ」
「フラッシュさん……すき」
「はい、私もです」
「フラッシュさんだいすきっ!」
チュッ
「んっ…私も、あなたが大好きです」
「ずーっと一緒にいようねっ!」
「はいっ!」
──閃光は、光の象徴たるファルコンとともに最も疾く翔けていくのですから。
って状況を念写した画像です
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2023-12-17 06:15
Comments (4)
キャプションを拝読させていただきました。最後はお砂糖いっぱいの愛で心の臓まで満たされました……
View Repliesファル子の涙目は、なんだかクセになりますね
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