依幻EX87★

※【注意】天子の前世が綿月姉妹の母親設定は依幻限定の設定です。

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小説UI【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21259170 】(内容は同じです)

萃香の高笑いが里に響きわたる。

天狗たちは大嶽丸の妖気に冒されながら、それでも自我を保っている。
根が知性に富んだ妖怪だからこそ。

だからこそ、鬼の命令に背けなかった。
妖怪界の上下意識から逃れることができなかった。



ドドド・・・ビシャ

たかが退屈しのぎに無惨に撃ち落とされ、切り裂かれ、焼き尽くされて。

仲間たちの散りゆく姿に地に伏す天狗の変わり者。

「あ・・・みんな・・・」

姫海棠はたては、どうすることもできなかった。
元々の天狗のチカラだけでは、同じように散るだけ。
このまま、眺めているしかないのか、いっそ逃げ出してしまおうか。

共に散ってしまおうか。

「・・・・・!?」

瞬く間もなく、目の前に紫のポニーテールが背を向け立ち塞がっていた。

「依姫!!!」

永琳は叫んだ。
本当なら、全ての天狗が散るその時までもう少し時間を稼げるはずだった。

だが、永琳は天狗など『助ける』気がないことを、依姫は知っている。

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2023-12-24 22:03

 テムテフ【日-東ウ48b】


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