公正なる天秤の皇帝シンボリルドルフ

これはあり得たかもしれない彼女の姿。
憧れの裏には必ず苦悩がある。兄と慕った者の背を見て、すべてのウマ娘が幸福でいられるようにしたかった。だが、言葉だけでは、語りかけるだけでは無意味で夢物語でしかなかった。上に立つものは時に冷酷非情、そして残酷でなければならない。
故に皇帝はその受け継いだ玉座にて公正なる審判を行う。賄賂や媚態も一切許さず、正しき者は導き、悪しき者には相応の裁きを与える。そして悪しきものは知るだろう。皇帝のうちに秘めた慟哭を。瞳から流れる赤い雫は、彼の者の怒りと悲しみの結晶である。
ルドルフ「この学園に通うウマ族達の幸せと平和を脅かすのであれば、人であれ同族であれ力ずくで排除するまでだ！例え、その命を奪ってでも!」