闇に落ちる星、絵師の光

【第20話】
ルナ・ランディーユは、絵師さんの月曜日の憂鬱を晴らすべく、再びヴィクトワール・ヴァルキュルナに変身する。世界樹ユグドラシルの下、彼女は祈る。絵師さんの心に再び色を取り戻させるために。

しかし、闇は静かに彼女の周りを囲み始めていた。絵師さんの心に影を落とすだけでなく、ルナ自身にも危険が迫っていることを、彼女はまだ知らない。

前回の戦いでルナは、絵師さんの心を少しでも明るくすることに成功したが、それが闇の力の者にとっては許されない反逆行為だった。彼らはルナを罠に嵌め、彼女の力を奪うことで絵師さんの希望を完全に断ち切ろうとする。

罠は巧妙に仕掛けられ、ルナはその中に落ちてしまう。戦いの中で絵師さんのために「わたしは何があってもかまいません」と口にするが、今回ばかりはその言葉が重くのしかかる。絵師さんのスランプを救うために力を振るう中、ルナのエネルギー源である豊かな胸から力が抜けていき、彼女は力を失い始める。

絵師さんは、ルナがいなくなった世界で自分の心の闇と対峙する。そこで彼女は、ルナがいつも自分のために戦ってくれたこと、そして彼女の存在がどれほど自分にとって大切だったのかを悟る。

絵師さんは涙を流しながら、ルナへの感謝の意を込めた最後の一枚を描き上げる。そのイラストは、ルナの勇気と優しさを世界に示すものだった。ルナの力が弱まる中、絵師さんの描いたイラストから光が溢れ出し、ルナを一時的に救う。

しかし、それは束の間の光だった。闇の力は再びルナを覆い、彼女は闇の中に消える。絵師さんの心には永遠にルナの笑顔が残り、彼女の描くキャラクターたちはルナを思い出す度に力強くなる。

「絵師さんが無事ならわたしは何があってもかまいません」
というルナの言葉が、絵師さんの創作活動を支える灯火となってはいるものの、
本当に彼女は闇に葬り去られたのであるのか？絵師さんの創作活動は？
次回をお楽しみに！