悩む智多

ある夜。
日和は先に帰ってきて、智多と夕食を食べ終わり、智多が夕飯の支度をしたため日和が洗い物をしている、そんな時。

智多「⋯ねぇおねーちゃん」
日和「ん？どしたの？」
智多「最近さ、自分が怖い」
日和「なになに？どゆこと？」
智多「⋯私、こんなにパパっ娘だったっけ」
日和「あー（自覚あったんだ）」
智多「（はぁとため息）メタ発言しちゃうとさ、私、確かにここに出はじめてからしばらくはあんまりパパとくっついて無かったのに、ここにきてなんだろ、ベタベタし過ぎてるような⋯」
日和「うーん⋯あれかもね、昔のちーちゃんのこといろいろ思い出す事が増えたからじゃない？あたしだって、おとーさんには助けられたんだから、そういう時だってあるわよ」
智多「でもおねーちゃんは、私よりも、⋯そりゃあ会社で一緒にいる時間長いからそうなんだけど⋯その、ベタベタはしてないじゃん」
日和「あー⋯（明後日の方向を向いて赤面）」
智多「⋯ん？（様子がおかしいぞ？）まさかおねーちゃん、⋯ヤってない？」
日和「も、黙秘します」
洗い物が終わったのか、水道の蛇口をきゅっと閉じ、エプロンを外して日和もソファに座る。（目を閉じ、顔真っ赤）
智多「（悟った）そういうことかぁ⋯私もヤってもらった方がいいのかなぁ⋯」
日和「なんで決めつけるの」
智多「だって、会社のお洗濯、私が干すとき、パンツやストッキングが2枚あったり、ゴミ箱におまたのところが破れたストッキングが捨ててあったりするんだもん（ぷんすこ）」
日和「（あちゃー）い、いやまあ、そういう時だってあるでしょう、会社でいろいろやってるんだから」
智多「⋯おねーちゃん、正直に話してください（ぷんすこ）」
日和「⋯（観念した）はい、会社帰りとかに、たまに⋯」
智多「（この姉、弱！）ほらやっぱりー！」
日和「たまーにだよ！？たまーに！？」
智多「じゃあ、私がベタベタし過ぎてるわけじゃ無かったんだね」
日和「（無理矢理持ってったなー）でもまあ、ちーちゃんが特にそゆことするのは、例の悪夢見たりしたとき、でしょ？」
智多「あー、そうかも。最近多いんだ⋯」
日和「大丈夫よ、あとちょっとであたし達も対策打てるような体制が出来るから」
智多「体制？」
日和「うん、マリアちゃん救出作戦」
（玄関が開く音）ガチャ
| -`)ただいまー
日和「おかえりー。お疲れ様ー」
智多「パパおかえりー。おねーちゃん、それって」
日和「うん、分かったら、今度話すね」
| -`)⋯何の話や？
智多「姉妹のお話です。⋯今日は腕によりをかけてご飯作ったんだ、パパ食べて」