NEXT セリィとハルキの初任務２

【概要】
　俺たちは、与えられた任務によって生計を立てている。中には、臨時や任意参加の任務がある。難易度はFランクからSランクまで。ランクが上がっていくつれ、報酬は上がってくが、命の危険性も高くなっていく。任務の種類は、基本４種類。討伐、護衛、調査、福祉。今回はDランクの護衛任務。低レベルだが、油断はしない方がいい程度の難易度だ。

セリィ：「ううっ、こんな薄暗い森に入るだけで怖いよ。」
ハルキ：「だったらこのミッション、断った方が良かったじゃないですか。」
セリィ：「いや、だって・・・・こんな森に入るなんて思ってなかったのよ！」
ハルキ：「怖いの・・・ダメなんですか？」
セリィ：「だって、危ない生き物がいないか心配なのよ。」
ハルキ：「何を言ってるんですか？まさか、この地に生きている生物を貶すつもりですか？生き物を悪く言うのは許さない。けれど、人間と悪意のある生き物は例外。ただ、レアン君は除きます。」
セリィ：「すごく複雑な許容範囲なんだけど。それ、私は悪く言われてもいいってこと？」
ハルキ：「僕はどうでもいいけど、レアン君がセリィの侮辱を許さないって言われれば、僕も許さない。」
セリィ：「レアン君次第ってことなの？」
　ーっと、後ろで他愛もない会話をしている。まあ、こいつらにとって初めての任務だ。実践と経験を積ませて、成長に促すことに専念するとしようか。