コイカツS{終焉を祈って 12 }

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~作品概要~
3人は気分転換にと、歩を夜の散歩に連れ出していた。

正直あんな事があった後に女だけで夜に散歩に出掛けるのは気が引けたが、歩いた方が良い気分転換になると主張する恵美の後押しもあり、4人固まって一人きりにならないことを条件に散歩に来たのだ。

「さぁー!行こぉー!夜の冒険へー!」

ハイテンションで先導する恵美のすぐ後ろに、残りの3人は付いて歩いていた。

「あの・・・お加減はいかがですか?無理だけはなさらないように・・・・」

「ええ・・・・酷い事をされたんですし、私達も、本当にお気持ちが良く分かりますし・・・・」

ここ暫く無いほどの心優しい気遣いの言葉に胸を震わせ、3人に心からの謝意を伝える。

「有難う・・・・・自分達も非道な事をされてしまったのに私の事を気遣ってくれて・・・」
「でも大丈夫・・・丁度私も気分転換したかったの・・・早く恵美ちゃんに付いて行こ?おいて行かれちゃう」

目的地の自然公園に到着した4人は驚愕の光景を目にする。

それは鬼の面を付けた女が腰に二口の刀を下げ、未知の緑色の人型生物の首根っこを掴んで現れたからである、口から大量の血を吐いているその生物は恐らく死んでいるようで、それが殊更に恐ろしかった。

そんな自分を見つめて、呆然と立ち尽くす見知らぬ4人の女達を一目見た鬼神は、面倒臭そうに顔を顰めた。

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2024-04-03 19:50

 Mr.


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