ザ・ガンジン

ニコライは、先をいくブロッケンに遅れていた。
テリーに、ブロッケン戦を要求していたが、
なかなか受理されなかった。

「別のかたちで、挑戦させてやったらどうか」
カレクックが、テリーに進言する。

「ウォーズマンとして挑戦すれば、影響が大きいが、
　別なかたちで、挑戦させればいい。本人の気はすむ
　だろう。」

そして、カレクックは、ガンジーというキャラクターをニコライにさずけ、
愛知県体育館で、ジュニアに挑戦することになった。

「テリー。いったい誰だ。どこの馬の骨か」

試合前、ブロッケンはテリーに確認する。

試合開始直後、ブロッケンは、ベル赤を連続。
しかし、最後にかわされ、ガンジーは、パロ・スペシャルを出す。

「なんだと！」

ブロッケンは、たまらずロープへ逃げた。

「へへ。ガンジーさんよ。あんたの正体。
　うすうすわかったぜ」

このとき。ジュニアは、長期戦にもちこめば、
ガンジンはショートするだろうと計画をたてた。

ジュニアは、タックルからグランドにもちこみ、
ヘッドシザースにとる。ジュニアもねちっこいレスリングは得意だ。

しかし、ニコライも腕をとりかえすと、アームロックにきめる。
またしても、ジュニアはロープエスケープする。

「へへ。相手がニコライじゃ、勝ち目ないや。」

と。いきなり、かんぬきスープレックスを出し、
ストンピング。レフェリーのストップをことわり
ロープ際で、ニコライに攻撃をつづける。
場外に逃げたニコライを追い、さらに鉄柱攻撃。
しかし、ニコライめがけてラリアートすると
ニコライはかわし、鉄柱に腕をしたたかにうってしまった。

ニコライは、リングへ戻ると、場外プランチャでジュニアを追い込む。
セコンドのついていたカレクックが、頭上のカレーで、ジュニアを攻撃する。
皿まで割ってしまった。この時点で、ニコライの反則負けが決まった。

「なんで、中に入ってくるんだ！」

ニコライは、カレクックに抗議する。
ロビンと阿修羅が、ニコライをおさえる。

「もう一度、試合させてくれ。どうですか、お客さん」

ジュニアを救出したのは、バッファだった。

「ニコライよ。そんなにしたいなら、俺がやってやるよ。
　１０００万パワーの俺にかかってこい」

次期シリーズでは、ニコライ対　バッファの再戦があるのだろうか。