廃競馬場を訪ねて～中津競馬場跡地

江戸時代には中山道の宿場町として栄えた岐阜県は中津川市、１９２７年中津競馬倶楽部が設立され現在の中津商業高等学校の西側辺りに１周８００ｍの競馬場が完成しました。毎年春と秋に競馬が開催されますが交通の便が悪く入場者が５００人を割る時もあり１９３３年秋の開催を最後に競馬は中止、
１９３４年には岐阜県羽島郡笠松町への移転が決まり１９３５年には競馬場が完成しレースが開催されています。そしてこの移転先となった競馬場がのちに『芦毛の怪物』と呼ばれたオグリキャップがデビューする笠松競馬場となります。中津競馬場の跡地は中津商業高等学校の第二運動場や農地・住宅地として使われ現地には画像下の案内板が設置され、その奥には昭和４年に中津乗馬競馬倶楽部有志が建てた馬頭観世音が１８１４年に彫られた馬頭観音（画像上の左下）と共に残されています。案内板の場所はグーグルマップで『合同会社KCクリエイト』と表記されている所から少し西へ行くと道沿いに設置されており、そこから砂利道を辿っていくと馬頭観世音へ行くことが出来ます。ちなみに『岐阜県史 史料編 近代六』には『県会における大垣競馬場新設と中津競馬場存続に関する質疑応答（昭和１２年１１月３０日）』が掲載されています。

住所： 岐阜県中津川市駒場
最寄駅：JR中津川駅

使用モデル
ShiniNetさん　オグリ〇ャップ
mitoさん　花束と草花5種
一護牛乳さん　レジ袋