「本当に、家族や親しい友人を殺してまで守る必要があったのか」
「悪意のある地球の生き物が、お前たちに感謝してくれるのか」
無敵超人ザンボット3より。
「睡眠学習によって恐怖心を無くしているから少年少女でも戦える」と説明されて、子供達は死地に赴き、最後の最後で悲鳴を上げて死んでいく。
ここに来るまで、守った人々から迫害され、人間爆弾にその尊厳ごと友を奪われた。年長者はお手本を示すように特攻をかけていく。十分すぎるほど悲惨な物語が、さらに一枚、欺瞞という肉の皮を剥ぎ取りに来る死出の悲鳴。
最初から恐怖心など消しようもなかったのだ。なんとか誤魔化して、地球を守るためにここまで来たのだ。
ただ一人、勝平を敵の心臓部に送り届けるためだけに、数分の足止めに必勝を託して、子供達が家族の名前を絶叫しながら死んでいく。
我々が土曜の夕方、家族と夕食を囲みながら見せられて二度と塞がらない大穴を腹の底に開けられた、それがザンボット3というアニメだった。
無敵超人ザンボット3より。
「睡眠学習によって恐怖心を無くしているから少年少女でも戦える」と説明されて、子供達は死地に赴き、最後の最後で悲鳴を上げて死んでいく。
ここに来るまで、守った人々から迫害され、人間爆弾にその尊厳ごと友を奪われた。年長者はお手本を示すように特攻をかけていく。十分すぎるほど悲惨な物語が、さらに一枚、欺瞞という肉の皮を剥ぎ取りに来る死出の悲鳴。
最初から恐怖心など消しようもなかったのだ。なんとか誤魔化して、地球を守るためにここまで来たのだ。
ただ一人、勝平を敵の心臓部に送り届けるためだけに、数分の足止めに必勝を託して、子供達が家族の名前を絶叫しながら死んでいく。
我々が土曜の夕方、家族と夕食を囲みながら見せられて二度と塞がらない大穴を腹の底に開けられた、それがザンボット3というアニメだった。
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2024-08-14 23:13
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