SS:サムライ魂

白龍『…』
白虎『どうよ？これぞ、サムライ魂ってな☆』
白龍『…はぁ…コスプレをするな…とまでは言いませんが…日に日に重度のシロモノに…やはり…止めるべき…なのだろうか？』
白虎『…また…つまらぬモノを斬ってしまった…なんてな☆』
白龍『…前々から疑問に思っていたのですが…その知識は一体何処から？』
白虎『…ん？気になるか？』
白龍『…興味は無いと言えばウソになりますが』
白虎『実はよ…街に、この手に詳しい【知り合い】がいてよ…そいつに勧められるんだよ…白虎さんに似合いそうってな☆』
白龍『…その者には、一度会って苦情の一つでも述べたい所ですね…』
白虎『会いてぇなら紹介はすっけどよ…多分、オマエとは馬が合わないと思うぞ？』
白龍『…そうでしょうね』
白虎『会ってみっか？ま、向こうは大歓迎してくれると思うぞ☆オマエまで着替えさせられたりしてな♡』
白龍『…それは…断固、拒否しますが』
白虎『案外、ハマるかも知れねぇぞ？食わず嫌いって言葉もあるくらいだしよ♡』
白龍『…試さなくても…解りきってると思いますが…』
白虎『俺としても【仲間】みてぇなモンは欲しいトコだけどな…ま、気が変わったら一緒にやろうじゃねぇか♡』
白龍『…はぁ』

白龍『…それはそうと…最近、黒鋼の姿が見えない様ですが…ボス、何かご存知ではありませんか？』
白虎『…ん？クロか？アイツなら…まぁ、なんだ…訳あって今、里にはいねぇぞ』
白龍『…？…何か…アイツにあったんですか？』
白虎『…いや…ま、まぁ…大した事じゃねぇよ…元気にはしてっからよ…(…まさか…幼児化してるとは言えねぇか…アイツにも口止めされてっしな)』
白龍『…それと…』
白虎『…な、なんだ？まだ、何かあんのか？』
白龍『…それを伺いたいのは私の方…なのですが？最近、ボスの周りで【変わった事】は起こっていませんか？』
白虎『無い無いッ!!何も、ねぇって!!』
白龍『…本当…ですか？』
白虎『…お、おぅ…俺の目を見ろッ!!ウソなんか言っちゃいねぇって!!ほらッ!!』
白龍『…解りました…そのお言葉…とりあえず、信じましょう…私としても、あまり詮索はしたくありませんし』
白虎『…(…ったく、コイツの変に勘が鋭いトコは昔っから、ホント変わんねぇな)』

白龍『…刀』

白虎『ファッ!?』
白龍『…刀と言えば…昔、見せて頂いた【飛ぶ斬撃】を思い出しますね』
白虎『…な、何だよ…そんな事かよ…驚かせんなよな…』
白龍『…あの技…今でも使えたりはするんですか？』
白虎『…どうだろうな…この姿になってからは…試した事ねぇからな』
白龍『…是非…もう一度、見てみたいのですが///』
白虎『…ん？…そうだな…一丁、試してみるか☆』
白龍『お願いします』

白虎『……………』

(ザアァァァ…)

白龍『(…物凄い…気迫だ…)』

白虎『うぉおおおりゃあッ!!』

(ズガガガガ…ドガーンッ!!)

白龍『…』
白虎『…あちゃ〜…ま〜た、やっちまった』
白龍『…山が…』
白虎『…悪ｨ…ち〜っとばっか、リキミ過ぎちまった』
白龍『…あの…つかぬ事を伺いますが…まさか、その刀…本物では？』
白虎『ンな訳ねぇだろ!!ハリボテだよ、ハリボテッ!!あんな街中のコスプレショップで、真剣が売ってる訳ねぇじゃねぇか!!』
白龍『…しかし…ただの、ハリボテでこの威力…コレが本物だったら…』
白虎『…悪かったって』
白龍『…いえ…今回ばかりは、私も軽率でした…私が技が見たい等と言わなければ…申し訳ございません』
白虎『…ま、これで【乱用は厳禁】って事も解ったしな…結果オーライだろ？』
白龍『…そういう事に…しておきましょう…』

～End～

白虎のコスプレは、日に日に重度のシロモノに…???

～～～

白虎『しかしよ、オマエがクロの心配とはな』
白龍『…なっ!?///…別に、心配している訳では///』
白虎『アイツが聞いたら…なんつーかな？』
白龍『…』
白虎『ンな、怖ぇ顔スっことねぇだろ？…安心しろって、喋ったりしねぇからよ』
白龍『…///』
白虎『がははははははっ☆』