【ゼクシード】ストック【交流】
タドミールの熱が手を通して伝わってくる。クレマチスは希望に満ちた瞳で彼女をひたすらに見つめていた。
タドミールはクレマチスに不滅の愛を捧げると誓ってくれた。心の支えにもなると言ってくれた。
この言葉で、何十年も前のしがらみから解放された気がした。
クレマチスにとってこれ以上に嬉しいことはなかった。
クレマチスはゆっくりと腕を下におろす。
すると、彼の身体から濃厚で甘く、嗅ぐものの欲を掻き立てるような香りが放たれた。
それと同時にクレマチスの髪がブワッと伸び、髪に桃色と紫色の花が咲き誇った。
恍惚とした笑みをたたえ、タドミールに力一杯抱きついた。
動いた拍子にまた甘い香りがこぼれ、充満する。
「タドミール…。すごく、すごく嬉しいよ。ありがとう、そう言ってくれて」
笑みを浮かべながらぼろぼろと涙を流すクレマチス。
「クレマチス…貴方、髪が…それに花も」
「うん。タドミールが私を変えてくれたんだよ…!」
いつの間にか地面からも花が咲き始めていた。花びらは風によって巻き上げられ、二人を優しく包む。
「タドミールが私を一番愛してくれるんだから、その花生みの子と暮らすのも全く嫌じゃない。むしろ…私たち二人の子供みたいで嬉しい」
「そうか…ありがとう。クレマチス」
クレマチスは髪に咲いた花を一つ、もぎ取り、タドミールの口に入れた。初めて出会ったときに、彼女に花をあげたように。
「…!クレマチス…?」
「ふふ。ねぇ、美味しいかい?」
呆気に取られていたタドミールは、やがて微笑みをたたえ、花をもぐもぐと咀嚼し、ゆっくりと飲み込んだ。
「ああ、今まで食べてきた花の中で、一番美味しい」
クレマチスは満面の笑みでタドミールをもう一度きつく抱きしめた。
「愛してる。私だけのラペル」
彼はこの日、世界で一番幸せな花生みだった。
こちらの交流【illust/119147652】のお返しとなります!
この展開からクレマチスはタドミールさんといる時だけ髪が伸びます。それ以外のときは意識して短くしています。
お借りしました
タドミールさん【illust/118797717】
クレマチス【illust/118903000】
何か問題がありましたらメッセージまでご連絡ください。
タドミールはクレマチスに不滅の愛を捧げると誓ってくれた。心の支えにもなると言ってくれた。
この言葉で、何十年も前のしがらみから解放された気がした。
クレマチスにとってこれ以上に嬉しいことはなかった。
クレマチスはゆっくりと腕を下におろす。
すると、彼の身体から濃厚で甘く、嗅ぐものの欲を掻き立てるような香りが放たれた。
それと同時にクレマチスの髪がブワッと伸び、髪に桃色と紫色の花が咲き誇った。
恍惚とした笑みをたたえ、タドミールに力一杯抱きついた。
動いた拍子にまた甘い香りがこぼれ、充満する。
「タドミール…。すごく、すごく嬉しいよ。ありがとう、そう言ってくれて」
笑みを浮かべながらぼろぼろと涙を流すクレマチス。
「クレマチス…貴方、髪が…それに花も」
「うん。タドミールが私を変えてくれたんだよ…!」
いつの間にか地面からも花が咲き始めていた。花びらは風によって巻き上げられ、二人を優しく包む。
「タドミールが私を一番愛してくれるんだから、その花生みの子と暮らすのも全く嫌じゃない。むしろ…私たち二人の子供みたいで嬉しい」
「そうか…ありがとう。クレマチス」
クレマチスは髪に咲いた花を一つ、もぎ取り、タドミールの口に入れた。初めて出会ったときに、彼女に花をあげたように。
「…!クレマチス…?」
「ふふ。ねぇ、美味しいかい?」
呆気に取られていたタドミールは、やがて微笑みをたたえ、花をもぐもぐと咀嚼し、ゆっくりと飲み込んだ。
「ああ、今まで食べてきた花の中で、一番美味しい」
クレマチスは満面の笑みでタドミールをもう一度きつく抱きしめた。
「愛してる。私だけのラペル」
彼はこの日、世界で一番幸せな花生みだった。
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クレマチス【illust/118903000】
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2024-10-13 16:24
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