見習探偵少女の危機　第二話の2

「ちょっと調査に行ってきます」

「調査ってなんの？」

「決まってるじゃないですか。
パパ活アプリを使った失踪事件です。
どーせこんな身体、動かさないと痩せませんからね」

「おいちょっと待て!」

「なんですか？忙しんですけど」

真弓はいま機嫌が悪い。
なぜなら先日、ラージサイズのパフェを食べてる姿を見て、探偵はデリカシーのない事を言ってしまったのだ。
それ以降三日経った今でもご機嫌斜めだ。

「こないだ危険な目に遭ったばかりだろ？危ないからやめろよ!それにあのアプリは…」

「だーいじょうぶですって！携帯のGPS以外にもう一つGPS付けますから！それに危なそうな人だったらすぐ逃げます。力ありそうな人なら近づきません」

「でもなぁ」

「いい加減しつこいですよっ！！私の事は気にしないで下さい！！それではっ！」

バタンッ！！！

事務所のドアが勢いよく閉まる

「ハァ〜〜〜ッ….」

探偵は1人になった事務所の中で頭を抱える。