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特に何もない所。強いて言うなら、都の辺境。壁の外で、人も建物もいない。
ハカセが言うに、墨から作った式を使ってとある知り合いと連絡を取ったそう。そしてその言葉通り。。。
「あ!【ハカセ】、さくらちゃん!こっち、こっちです!」
そこで待っていたのは人間のふりをしていたナニカだった。
美々にはすぐさま分かった。これは決して人間ではない。人ですらない。強力な死の匂いが敏感な鼻をつき、絶妙に取った陰と陽に均衡は信じ難かった。
しかしこの正真正銘の化け物は殺意どころか、悪意など微塵もない。ただただ陽気で手を振った。両袖で笑い声を嚙み殺しながらも、付き添っている渇いた手(式めいたものだろう)が無邪気にじゃれ合いに来た。
。。。そんなことを考えていたうちに、何やらの対話が終わって、化け物は美々へと向いた。
「君か?【ハカセ】の新しい仲間さん。。。んん、これは確かに隠さないとダメですね~。それで、シロはシロ!君の名前は?」
「え?あ、美々だが。。。」
「じゃあみみちゃんね!それでみみちゃん、仮面をかぶるのは大丈夫ですか?」
「それなりに慣れたことだが。。。?」
「なら仮面を作るよ!基本的に仮面という概念は「隠す」と「化ける」という行動に縁が強いなので、こういうための陰陽道具を作るならその形が一番いい。。。でも物理的に隠す面積が大きくなるほど、道具の効果度も上がるなので。。。顔全体を隠す仮面で大丈夫?大丈夫ですね?じゃあ、それにしよう!【ハカセ】の戦闘巫女になるのですから、見た目はその趣味通りに。。。少々待ってくださいねえ!今作りますのです!」
。。。と、どうやら仮面を受け取ることになったようだった。
ハカセが言うに、墨から作った式を使ってとある知り合いと連絡を取ったそう。そしてその言葉通り。。。
「あ!【ハカセ】、さくらちゃん!こっち、こっちです!」
そこで待っていたのは人間のふりをしていたナニカだった。
美々にはすぐさま分かった。これは決して人間ではない。人ですらない。強力な死の匂いが敏感な鼻をつき、絶妙に取った陰と陽に均衡は信じ難かった。
しかしこの正真正銘の化け物は殺意どころか、悪意など微塵もない。ただただ陽気で手を振った。両袖で笑い声を嚙み殺しながらも、付き添っている渇いた手(式めいたものだろう)が無邪気にじゃれ合いに来た。
。。。そんなことを考えていたうちに、何やらの対話が終わって、化け物は美々へと向いた。
「君か?【ハカセ】の新しい仲間さん。。。んん、これは確かに隠さないとダメですね~。それで、シロはシロ!君の名前は?」
「え?あ、美々だが。。。」
「じゃあみみちゃんね!それでみみちゃん、仮面をかぶるのは大丈夫ですか?」
「それなりに慣れたことだが。。。?」
「なら仮面を作るよ!基本的に仮面という概念は「隠す」と「化ける」という行動に縁が強いなので、こういうための陰陽道具を作るならその形が一番いい。。。でも物理的に隠す面積が大きくなるほど、道具の効果度も上がるなので。。。顔全体を隠す仮面で大丈夫?大丈夫ですね?じゃあ、それにしよう!【ハカセ】の戦闘巫女になるのですから、見た目はその趣味通りに。。。少々待ってくださいねえ!今作りますのです!」
。。。と、どうやら仮面を受け取ることになったようだった。
創作
creation
和風
Japanese style
オリキャラ
original character
墨絵
sumie
人外
non-human
人外娘
inhuman girl
猫耳
cat ears
猫娘
neko musume
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2024-10-23 09:49
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