【常夜島】「閃光を放つ道具と設計図」【伝授】

これはトコヨザルを追い払うために作ったものです。
この島はずっと夜だから、サルたちは眩しい光──閃光に耐性が無いんじゃないかって考えたんです。
だってサルはイノシシやシカと違って自ら発光する器官がありませんから。

……でも、私、思ったんです。
閃光に耐性がないのは、ひともおんなじだって。

目が眩めばまともに身動きができません。
武器を持っていても目が見えなければどこに敵がいるかなんてわかりません。
見えないんだからまともに狙いもつけられません。
その隙をついて攻撃をすれば──まぁ、どうなるかはおわかりですよね。

きっと、使うひとによってはいくらでも悪用できてしまうんです。この道具と、これを作るための技術は。

……こんなこと言うのもおかしいんですけど、私、自分の作った道具が誰かの命を奪うことになるのが嫌なんです。

だからアシャルさん、約束してください。

この道具と技術をひとを殺すために使わないでください。
お金儲けに使うのもダメです。悪用されそうですから。
これはあくまでも狩りを手助けするためのものです。
誰かの命を奪うために作ったんじゃないんです。
忘れないでくださいね。
　
　
約束ですよ。
　
　
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【閃光を放つ道具】
基本的な使い方はタグを抜いて投げるだけ。
鋭い閃光は間違いなく敵の目を眩ませるだろう。
だが場合によっては、仲間さえ巻き込んでしまうこともあるだろう。
使用の際は仲間へ声をかけるといいかもしれない。
また、閃光による視力への影響も懸念される。
取り扱いには十分な注意が必要。

この道具はあくまでも閃光を放つ効果があるだけで、道具そのものに殺傷力はない。
だが、悪用すれば間接的に誰かの命を奪うことはできるだろう。

この道具は狩りを手助けするための道具である。
決して人間（亜人・獣人含む）に向かって投げてはいけない。

誰かを傷つけるために作った道具ではないからだ。

なお、制作した迷宵子（illust/122925244）が作成の手順や必要な素材について口外することはない。
設計図の行方も。

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『どんな世界でも』（illust/123732667）で硝酸が手に入ったので、無事に完成しました。シャーロットさん、ありがとうございます……！！
『未来、生きる者のために』（https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23351426）にてアシャルさん（illust/123089258）から依頼のあったアイテムの納品です。
キャプションとはいえ、一方的に約束を押し付けるような形になってしまい申し訳ありません…！
都合が悪ければパラレルスルーでお願いします…！！（土下座）

凶暴化したイノシシやシカ、蜘蛛の退治などでお使いください。
対人では使わないでください。使われないと、いいな……！！