里見（滝沢）悌次郎（お荷物小荷物）

今回は特撮ともアニメとも無関係な、オリジナルのドラマキャラクターです。しかしながら、対象作品である昭和45年放送の「お荷物小荷物」の脚本が、特撮ドラマでもお馴染みの佐々木守さんという点は押さえておいて下さい。因みに、志村喬という俳優を私が知ったのは、黒澤映画でも「ゴジラ」でもなく、このドラマです。後に「寅さん」にも出演します。
中山千夏さん演じる田の中菊（実は偽名）がお手伝いさんとして入った、運送業を営む滝沢家、当主の忠太郎、その長男の孝太郎、更にその５人の息子達、仁　義　礼　智　信　という、男ばかりの一家。菊は自分と因縁の有る一家の秘密を暴いていく。
私のオリジナルキャラの悌次郎は忠太郎の次男で孝太郎の弟。何らかの理由で家を飛び出して、里見房子という千葉県出身の女性と駆け落ちし、名字も変えて暮らしていたが、静という名の娘が生まれた。静は父を追い出した滝沢家を最初は恨んだものの、（実は自分から飛び出した）父の真実を知るために　田の中菊　と名乗って滝沢家にお手伝いとして入る。つまり、菊は孝太郎の姪、５兄弟の従妹だった。
「お荷物小荷物」は二部構成で、沖縄編　アイヌ編　が有りますが、もしも第三部が有ったなら？という事で「里見八犬伝」を元ネタに南総編を考え、文字が浮かぶ八つの珠の中で、唯一抜けている「悌=謙る心」の字を持つキャラを入れる事で作品を完全なものにするのが趣向です。