ひらミニと古都

旧作(20年12月作)を修整しました。修整前の絵は1年ほど前に削除。
「ひらミニ」は、主にシフォンなどの薄く軽い素材の、ティアードミニスカートです。段々に重ねたフリルがお尻の後ろでひらひら、おいでおいでするように可愛らしく揺れます。【詳細は下記】
色鉛筆で描きました。用紙はA4判ビィーアートペーパー。原画をデジカメで撮影しました。

【ひらミニ】(ヒラミニとも表記)
「ひらミニ」は、「ひらひらミニスカート」をつづめたもので、平成時代の一時期、大流行したときに女性誌などで頻繁に見られた語です。ふわふわひらひらフリルを揺らすミニ丈のティアードスカートのことです。
だいたい2005年～2013年頃だったと思います。街にひらミニを穿いた若い女性が溢れていました。ターミナル駅でプラットホームに立って見渡すと、1つのホームの島にこの絵のようなひらミニ姿の女性が10人くらいは数えられました。グラビア写真もみんなひらミニでした。当時、渋谷109へ行ったら、館内のお客さんが揃ってひらミニ！というのは妄想ですが、そんな妄想もあながち荒唐無稽ではなかったと思います。
けれどもこの絵を描いた2020年には、ひらミニ姿の女性を街では見かけなくなっていました。私がそういう女性を見かけるような場所に行かなくなったということなのか？
今、「ひらミニ」で検索すると、けっこう多くの商品が出回っていて、見かけなくなったといっても、ルーズソックスのような絶滅状態とは違うようです。
ひらミニの絵の背景を考えたとき、いつも描いてるような背景ではしっくりしない気がして、古都ならば映えるかも？と思ってこの絵を描きました。古都には、はやりすたりを超越した懐の深さがあるように思います。