九頭竜朝姫

スポーツジム令嬢。一見は大人しい少女の見た目だが戦闘狂。喧嘩好きで女性との対戦を好む。
嫌いな物:弱い相手、辛い食べ物
好きな物:戦いや激しい痛み、甘い物
身長:168cm
体重:58kg
ファイトスタイル:ボクサーとグラップラーを足して2で割った感じ

九頭竜朝姫は、日本の地方都市で生まれ育った20歳の女性だ。彼女の家系は古くから武道に縁があり、戦国時代には九頭竜の名を冠した伝説的な武将がいたとされる。その血筋が彼女に流れているのか、朝姫は幼い頃から戦いへの異常な執着を見せていた。しかし、彼女の両親はそんな娘を「普通の女の子」に育てようと努力した。父親は地元のスポーツジムの経営者で、母親は穏やかな性格の専業主婦。朝姫には厳格な躾と、戦いとは無縁の「お嬢様らしい生活」が強いられた。

だが、朝姫の内なる炎は抑えきれなかった。小学生の頃、近所の男の子たちと喧嘩してボコボコにしても笑顔で立ち上がる姿に、周囲はドン引き。母親が泣きながら「女の子らしくしなさい！」と叱っても、彼女は「弱い相手と戦ってもつまらない」と言い放つ始末。中学に上がると、学校の柔道部や空手部に顔を出し、男子生徒を次々と叩きのめして回った。教師たちは彼女を「問題児」と呼びつつも、その圧倒的な強さとカリスマ性に手を焼いた。

高校生になると、朝姫は父親の経営するスポーツジムを拠点に独自のファイトスタイルを磨き始めた。ボクシングの鋭いパンチと、グラップリングの関節技を融合させた戦い方は、まさに「九頭竜」の名にふさわしい獰猛さだった。彼女のトレードマークである金髪のハーフツインテと筋肉ムキムキの体型は、ジムに通う者たちの間で恐れと憧れの的となった。だが、彼女自身は「もっと強い相手と戦いたい」と物足りなさを感じていた。特に女性との対戦にこだわるのは、「男はすぐ弱音を吐くけど、女は最後まで意地を張るから面白い」との持論からだ。

18歳の時、朝姫は家を出て都会へ飛び出した。親の反対を押し切り、ストリートファイトの世界に身を投じたのだ。彼女のスタイルはすぐに地下格闘技の噂となり、「九頭竜の令嬢」として名を馳せるようになった。戦いの合間に甘いスイーツを頬張りながら、「次は誰をぶっ倒そうかな」と呟く姿は、まるで少女と狂戦士が同居しているかのよう。痛みを感じるたびに目を輝かせ、「もっとやれ！」と叫ぶその姿に、対戦相手は恐怖と混乱を覚えた。

朝姫のタトゥーは、彼女のアイデンティティそのものだ。腰、肩、背中、腕に刻まれた九頭竜は、彼女が戦いの化身であることを示している。ピアスやチョーカーといったアクセサリーも、彼女の「おてんばでドMな性格」を象徴するアイテムだ。普段はタレ目で大人しそうな顔立ちが、戦いのスイッチが入った瞬間、橙色の瞳が獣のように鋭く光る。そのギャップが、彼女の魅力であり、恐ろしさでもある。

現在、朝姫は地下格闘技で「最強の女性ファイター」を目指している。彼女の夢は、自分より強い相手と出会い、全力でぶつかり合うこと。そして、痛みと興奮の中で、自分がどこまで行けるのかを試すことだ。甘い物と戦いの両方を愛するこのお嬢様は、今日もリングの上で九頭竜の咆哮を響かせている。