白銀姉妹
あの戦いから幾つか経った後、白銀紗由理は和解をした妹の心愛と思い出のレストランの玄関先にて、開店を待っていた。
「今日はお姉ちゃんと一緒に来れて嬉しい…」
「うふふっ。私もよ、心愛」
ここはかつて、家族と一緒に食事をした唯一のレストラン。紗由理は、二人で食事をするならここだと予てから決めていた。
「今日は寒いわね。心愛、寒いの大丈夫?」
気温を気にし、心配になった紗由理は、心愛を気に掛ける。
「ううん、大丈夫。お姉ちゃんとなら、寒くても待てるから……」
今宵は冬の季節。幸い、雪は降らなかったとはいえ、冷たい風が二人の肌に刺さる。
「あ、あのね……。わがままかもしれないけど、今日はハンバーグが食べたいの……。いいよね、お姉ちゃん……?」
「全然良いわよ。あ、それなら、私もハンバーグにしようかしらね」
「やった……! お姉ちゃん、大好き……!!」
あの頃からあまり見せなかった心愛の表情、それを見た紗由理は、小さな幸せを感じていた。
今日は12月25日。紗由理の誕生日プレゼントは、妹の笑顔なのかもしれない。
(自創作「MAGICAL KALEIDOSCOPE」より)
「今日はお姉ちゃんと一緒に来れて嬉しい…」
「うふふっ。私もよ、心愛」
ここはかつて、家族と一緒に食事をした唯一のレストラン。紗由理は、二人で食事をするならここだと予てから決めていた。
「今日は寒いわね。心愛、寒いの大丈夫?」
気温を気にし、心配になった紗由理は、心愛を気に掛ける。
「ううん、大丈夫。お姉ちゃんとなら、寒くても待てるから……」
今宵は冬の季節。幸い、雪は降らなかったとはいえ、冷たい風が二人の肌に刺さる。
「あ、あのね……。わがままかもしれないけど、今日はハンバーグが食べたいの……。いいよね、お姉ちゃん……?」
「全然良いわよ。あ、それなら、私もハンバーグにしようかしらね」
「やった……! お姉ちゃん、大好き……!!」
あの頃からあまり見せなかった心愛の表情、それを見た紗由理は、小さな幸せを感じていた。
今日は12月25日。紗由理の誕生日プレゼントは、妹の笑顔なのかもしれない。
(自創作「MAGICAL KALEIDOSCOPE」より)
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2024-11-29 22:10
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