フロストファング

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七竜暦76年水地月6週5日
観察地：氷竜公国北部・永霧峰
天候　：曇天、断続的な降雪 / 気温：-15℃
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◆ 新規観察個体データ
個体識別名　：フロストファング（命名者：レイブン・モートン）
推定年齢　　：200-250歳
性別　　　　：オス
体長　　　　：約30m
危険度　　　：SS級
特徴的な外見：青緑色の鱗と金色の腹部装甲、赤色に輝く眼、風になびく棘状の角

◆ 発見経緯
永霧峰の定点観測中、雪雲の中から突如として出現。一定時間、観察地点周辺の上空を旋回する行動を示した。

◆ 生態観察記録
▪ 生息環境
永霧峰の標高3000m以上の極寒地帯。周囲の気温は-15℃だが、個体の周辺はさらに低温となっており、接近時には-25℃まで低下。氷雪に覆われた岩峰を生息域としている。

▪ 特殊能力
強力な氷雪操作能力を保持。周囲の気温を瞬時に低下させ、空気中の水分を凍結させる。飛行時には風の流れを利用し、雲間を縫うような動きを見せる。

▪ 社会性
単独行動個体。縄張りマーカーとしての氷柱が生息域全体に点在しており、明確な行動圏を形成している。

▪ 食性
周辺の痕跡から、主に大型の高山性生物を捕食していると推測。狩猟時は氷雪能力を用いて獲物を凍結させる戦術を取る。

◆ 考察
外見と行動パターンから原竜に分類される。その氷雪操作能力は特に強力で、周辺環境への影響が顕著。生態系の頂点捕食者としての役割を果たしていると考えられる。

◆ 保護・管理に関する提言
危険度SS級に認定し、周辺地域への接近警戒体制の確立を提言。現時点で人里への接近や攻撃的行動は見られないが、継続的な監視が推奨される。

◆ 現地住民の証言
「古くからこの山には『氷霧の王』が住むという伝承があります。数百年前から代々語り継がれてきた存在です。」
- 永霧峰麓の集落・長老マグヌス談

◆ 調査者所感
今回の観察で特に印象的だったのは、この個体が持つ強力な氷雪能力だ。周囲の環境を瞬時に変化させる様は、まさに自然の驚異そのものであった。気象条件への影響も考慮し、今後も定期的な観察を続けていく必要があると考える。