強ちおっちゃんズ
授業で「つよち」って読んだクラスメイトのことを唐突に思い出し、イメージしてみました。
甚爾さんと悠仁は「つよち」って言いそうだなと思って…。
下記のお話は、 スクナのおっちゃんがジャスティスブレイカ撃った後ぐらいです。
高尾に向けて、絶え間なく降り注ぐ砲弾。
冬の晴れ空が、炸裂する砲火を更に赤く染めている。
呪術師たちが巡らせた対砲撃結界にも穴が空きつつあり、呪力弾の威力がジワジワと浸透し始めていた。
結界の中心地には、眼鏡を掛けたピンク髪の男、虎杖仁の姿が見える。
「結界の傾斜を少し上げましょう。・・・ええ、不発弾が発生するかもしれませんので、気を付けて」
回線で繋がっている結界術師に、適宜指示を与えていく。
「や、大変そうだね」
仁の背後から、突如軽妙な声が響いた。
「おや、どうされたんですか?」
振り向いた仁の目線の先には、額に一文字の傷を拵えた羂索の姿があった。
「ゆうくんと甚爾くんからね、さっきから君に繋がらないって、私に鬼電してくるんだよ」
羂索は肩を竦めてから、頭を人差し指でトントンとつつく仕草をしてみせた。
「それは失礼しました。・・・、はい、こちら高尾防衛ライン」
片耳を抑え、意識を集中させる仁。直ぐ様返事が飛んできた。
『遅えんだわ、出るのがよ』『こっちはもう合流したのだぞ、回線を繋げていろと言ったろうが』
「おやおや」
両耳から甚爾と両面宿儺の怒鳴り声が大音量で聞こえてきたが、仁は狼狽える気配もなく。
「元気ですねぇ」
『おやおやじゃねぇんだよ!』『お前のせいで元気なのだが!』
「結界装甲が破れそうな箇所がありまして、直して回ってたんですよ」
その言に、二人が『むぅ・・・、仕方ないな』と黙り込む。羂索は声を殺して肩を震わせていた。
『小僧の兄と、伏黒恵もそのまま連れているが』
「それは、良かった。では、此方への着弾が始まった頃に、甚爾くんから砲陣地へ突撃してください」
『なんで俺からなんだよ』
直ぐに甚爾の嫌そうな声が返ってくる。
「子どもたちを突撃させたくないからですけど」
『じゃあ宿儺でもいいだろが』
「さっきジャスティスブレイカ撃ったので、ちょっと疲れてるっぽいので」
『俺も疲れてんだわ』
後ろから『俺から行きましょうか』と伏黒が通信に入るのが聞こえた。
「いえ、そこの駄々捏ねおじさんなら大丈夫なので」
『てめーもおじさんだろ、この眼鏡おじさんが!』
『おじさんおじさん煩いのだが』『やっぱり俺から行きますよ』『子どもに気を使わせるな甚爾』
混線状態の会話の中、羂索はついに堪えられず声を出して笑い始める。
すると砲撃の小休止が終わったのか、再び仁たちの頭上に大小の火力が振り注ぎ始めた。
「さ、始めてください。標的を随時マークします」
仁が微笑み、甚爾と宿儺の視界を共有する。
刹那、甚爾は宿儺たちを置き去りにするかのように、風を切って砲陣地のバリケードまで張り付いた。
同行している伏黒と虎杖宿儺は、一瞬で敵陣へ距離を詰めた甚爾の速さに目を丸くする。
守備していた兵士が銃口を向ける前に、既に側頭を突いて気絶させてしまっていた。
「さて、我々も続くぞ。準備は良いな」
甚爾が手信号で合図を送ると、両面宿儺の声が、伏黒たちの頭上から聞こえてきた。
「・・・了解」
伏黒と、宿儺の顔に紋様が光を帯びながら浮かび上がる。
数分も立たぬうちに、仁が見ている方向からは、次の砲撃は届かなくなった。
甚爾さんと悠仁は「つよち」って言いそうだなと思って…。
下記のお話は、 スクナのおっちゃんがジャスティスブレイカ撃った後ぐらいです。
高尾に向けて、絶え間なく降り注ぐ砲弾。
冬の晴れ空が、炸裂する砲火を更に赤く染めている。
呪術師たちが巡らせた対砲撃結界にも穴が空きつつあり、呪力弾の威力がジワジワと浸透し始めていた。
結界の中心地には、眼鏡を掛けたピンク髪の男、虎杖仁の姿が見える。
「結界の傾斜を少し上げましょう。・・・ええ、不発弾が発生するかもしれませんので、気を付けて」
回線で繋がっている結界術師に、適宜指示を与えていく。
「や、大変そうだね」
仁の背後から、突如軽妙な声が響いた。
「おや、どうされたんですか?」
振り向いた仁の目線の先には、額に一文字の傷を拵えた羂索の姿があった。
「ゆうくんと甚爾くんからね、さっきから君に繋がらないって、私に鬼電してくるんだよ」
羂索は肩を竦めてから、頭を人差し指でトントンとつつく仕草をしてみせた。
「それは失礼しました。・・・、はい、こちら高尾防衛ライン」
片耳を抑え、意識を集中させる仁。直ぐ様返事が飛んできた。
『遅えんだわ、出るのがよ』『こっちはもう合流したのだぞ、回線を繋げていろと言ったろうが』
「おやおや」
両耳から甚爾と両面宿儺の怒鳴り声が大音量で聞こえてきたが、仁は狼狽える気配もなく。
「元気ですねぇ」
『おやおやじゃねぇんだよ!』『お前のせいで元気なのだが!』
「結界装甲が破れそうな箇所がありまして、直して回ってたんですよ」
その言に、二人が『むぅ・・・、仕方ないな』と黙り込む。羂索は声を殺して肩を震わせていた。
『小僧の兄と、伏黒恵もそのまま連れているが』
「それは、良かった。では、此方への着弾が始まった頃に、甚爾くんから砲陣地へ突撃してください」
『なんで俺からなんだよ』
直ぐに甚爾の嫌そうな声が返ってくる。
「子どもたちを突撃させたくないからですけど」
『じゃあ宿儺でもいいだろが』
「さっきジャスティスブレイカ撃ったので、ちょっと疲れてるっぽいので」
『俺も疲れてんだわ』
後ろから『俺から行きましょうか』と伏黒が通信に入るのが聞こえた。
「いえ、そこの駄々捏ねおじさんなら大丈夫なので」
『てめーもおじさんだろ、この眼鏡おじさんが!』
『おじさんおじさん煩いのだが』『やっぱり俺から行きますよ』『子どもに気を使わせるな甚爾』
混線状態の会話の中、羂索はついに堪えられず声を出して笑い始める。
すると砲撃の小休止が終わったのか、再び仁たちの頭上に大小の火力が振り注ぎ始めた。
「さ、始めてください。標的を随時マークします」
仁が微笑み、甚爾と宿儺の視界を共有する。
刹那、甚爾は宿儺たちを置き去りにするかのように、風を切って砲陣地のバリケードまで張り付いた。
同行している伏黒と虎杖宿儺は、一瞬で敵陣へ距離を詰めた甚爾の速さに目を丸くする。
守備していた兵士が銃口を向ける前に、既に側頭を突いて気絶させてしまっていた。
「さて、我々も続くぞ。準備は良いな」
甚爾が手信号で合図を送ると、両面宿儺の声が、伏黒たちの頭上から聞こえてきた。
「・・・了解」
伏黒と、宿儺の顔に紋様が光を帯びながら浮かび上がる。
数分も立たぬうちに、仁が見ている方向からは、次の砲撃は届かなくなった。
AI-generated
虎杖仁
Jin Itadori
両面宿儺
Ryomen Sukuna
伏黒甚爾
Toji Fushiguro
宿虎
Sukuna/Itadori
伏虎
Fushiguro/Itadori
33
46
2515
2024-12-22 20:15
Comments (0)
No comments