【おうがく】明るい道行を【聖夜会】
滑り込み失礼します……!
時系列的にはこちら【illust/125426277】の前後を想定。
この度デコレーション部の顧問に就任させていただきましたので、簡単にですが部長の万福さんにご挨拶も兼ねた辻エンカをば。
こんな調子でゆるりと皆様の活動を応援していきたいと思います。至らない面も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします……!
◆参加イベント
・聖夜の交流会(公式イベント)【illust/124252161】
・聖夜の道標【illust/124570075】
余談ですが願掛けとかおまじないとか好きなので、雛も今回のイベントは内心すごく応援してます。
◆お借りした方
不知火 万福さん【illust/123874091】聖夜会衣装【illust/124570210】
(姿のみ)猫招 福丸さん【illust/124200062】聖夜会衣装【illust/124824757】
長月 雛【illust/124208555】聖夜会衣装【illust/124654096】
***
聖夜に執り行われる学園恒例の交流会。新入生の入学から間もないこの時期、生徒同士のみならず教職員にとっても貴重な交流の機会となる場。
年甲斐もなくはしゃぎそうになる自分を律し、教員の務めも忘れてはならないと会場内を見回る中。
その生物教師、長月雛の目にとある生徒の姿が映った。
「あら、万福さんに猫招さん。メリークリスマス!」
にこやかに挨拶を告げた相手は、どちらも雛が顧問を請け負っているデコレーション部に所属する生徒。そのうち部長たる女子生徒、不知火万福もまた雛に気付くと挨拶を返した。
「雛先生、メリークリスマス! 先生も楽しんでますか?」
「ええ、おかげさまで。皆さんの方も順調なようですね」
雛は万福と話しながら見回りの最中に目にした生徒達の様子を思う。
今回デコレーション部が発案し密かに流している交流会のジンクス――「サンタクロースが隠したクッキーを仲良くなりたいひとに渡すとずっと仲良しでいられる」という噂。とある匿名DJの宣伝の甲斐もあってか、その噂は予想以上に生徒間で広まっているらしい。これまでにもクッキーを探し求めて行動するグループや、見つけたクッキーを贈る生徒の姿があちらこちらで目に入った。
「今年はジンクスのおかげか交流会も一層盛り上がりを見せていて……デコ部の皆さんも楽しんでいるのが伝わってきましたし、この様子ならジンクスを広めるのは大成功、と言えそうね」
部員達の行動が報われたことを喜び、安堵する雛。同時に、密かに行った会場準備のことも脳裏に思い描いていた。
事前にデコレーション部の活動を把握していた彼女は教員として会場を飾り付ける傍ら、飾りがしっかり壁に留められているかなど、場内の安全を何重にも確認していたのだった。生徒達がどこにクッキーを隠しても良いように、あるいはどこを探しても問題ないように。
仮に万が一のことがあって、楽しい思い出や誰かを想っての行動が台無しになってしまってはいけないから。
「これからも安全に気を付けつつ楽しんでくださいね。……と、これも改めて言っておきましょうか。今年度もよろしくお願いしますね」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いします!」
しばらくの談笑の後、雛は万福達と別れ見回りへと戻る。その折に、雛は改めて胸の内で祈りを捧げた。
願わくばこのジンクスが叶い、この先もずっと生徒達を明るく照らすものでありますように。
生徒達の賑わう声に耳を傾けながら、雛は新たな一年を迎えた学園生活の行く末に思いを馳せていた。
時系列的にはこちら【illust/125426277】の前後を想定。
この度デコレーション部の顧問に就任させていただきましたので、簡単にですが部長の万福さんにご挨拶も兼ねた辻エンカをば。
こんな調子でゆるりと皆様の活動を応援していきたいと思います。至らない面も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします……!
◆参加イベント
・聖夜の交流会(公式イベント)【illust/124252161】
・聖夜の道標【illust/124570075】
余談ですが願掛けとかおまじないとか好きなので、雛も今回のイベントは内心すごく応援してます。
◆お借りした方
不知火 万福さん【illust/123874091】聖夜会衣装【illust/124570210】
(姿のみ)猫招 福丸さん【illust/124200062】聖夜会衣装【illust/124824757】
長月 雛【illust/124208555】聖夜会衣装【illust/124654096】
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聖夜に執り行われる学園恒例の交流会。新入生の入学から間もないこの時期、生徒同士のみならず教職員にとっても貴重な交流の機会となる場。
年甲斐もなくはしゃぎそうになる自分を律し、教員の務めも忘れてはならないと会場内を見回る中。
その生物教師、長月雛の目にとある生徒の姿が映った。
「あら、万福さんに猫招さん。メリークリスマス!」
にこやかに挨拶を告げた相手は、どちらも雛が顧問を請け負っているデコレーション部に所属する生徒。そのうち部長たる女子生徒、不知火万福もまた雛に気付くと挨拶を返した。
「雛先生、メリークリスマス! 先生も楽しんでますか?」
「ええ、おかげさまで。皆さんの方も順調なようですね」
雛は万福と話しながら見回りの最中に目にした生徒達の様子を思う。
今回デコレーション部が発案し密かに流している交流会のジンクス――「サンタクロースが隠したクッキーを仲良くなりたいひとに渡すとずっと仲良しでいられる」という噂。とある匿名DJの宣伝の甲斐もあってか、その噂は予想以上に生徒間で広まっているらしい。これまでにもクッキーを探し求めて行動するグループや、見つけたクッキーを贈る生徒の姿があちらこちらで目に入った。
「今年はジンクスのおかげか交流会も一層盛り上がりを見せていて……デコ部の皆さんも楽しんでいるのが伝わってきましたし、この様子ならジンクスを広めるのは大成功、と言えそうね」
部員達の行動が報われたことを喜び、安堵する雛。同時に、密かに行った会場準備のことも脳裏に思い描いていた。
事前にデコレーション部の活動を把握していた彼女は教員として会場を飾り付ける傍ら、飾りがしっかり壁に留められているかなど、場内の安全を何重にも確認していたのだった。生徒達がどこにクッキーを隠しても良いように、あるいはどこを探しても問題ないように。
仮に万が一のことがあって、楽しい思い出や誰かを想っての行動が台無しになってしまってはいけないから。
「これからも安全に気を付けつつ楽しんでくださいね。……と、これも改めて言っておきましょうか。今年度もよろしくお願いしますね」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いします!」
しばらくの談笑の後、雛は万福達と別れ見回りへと戻る。その折に、雛は改めて胸の内で祈りを捧げた。
願わくばこのジンクスが叶い、この先もずっと生徒達を明るく照らすものでありますように。
生徒達の賑わう声に耳を傾けながら、雛は新たな一年を迎えた学園生活の行く末に思いを馳せていた。
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2024-12-25 23:59
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