OPIUMEISTER - 都市病の浸透圧

『誰かから飴を貰っただと？無償で？』
『忠告しておくが、それは「服用」しないほうが良い。』
『ヤツらはそうやって、あの手この手でこの街をドラッグで汚染させていくんだ。』
『残念だけど、これは没収させてもらう。すまないな。』

『……。』

『くそ、これがないと生きていけないんだよ。』
『これがないと、俺が俺でなくなっちまう。』
『ちくしょう、誰がこんなものを流通させたっていうんだ。』
『他のじゃダメなんだ。コイツが一番「効く」んだ。どうしてかはわからないが。』

『俺のダチはみんな逝っちまった。コイツの過剰摂取で。』
『まず、最初に服用する。依存する。そして量が増える。』
『繰り返す。繰り返す。そして繰り返す。やがて死ぬ。』

『俺もダチと同じ運命を共にしてしまうのか？』
『それだけは絶対に嫌だ。なってたまるものか。』

『まずはコイツを流通させたヤツを見つけ次第一人ずつ消していくしかないだろう。』

-- 名もなき中毒の男

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『へへへ。私の「作品」は良く効くでしょ？』

『ソイツは 「ブルーミシック」 っていうんだ。私が名付けたの。ブランディングは大事だからね。』
『他の誰より、どこよりも純度の高い、最高の「おクスリ」だよ。』

『必要になったらまたおいでよ。流通は確保できてるからさ。』
『輸送手段は、「棺」か「トースター」のどちらかを選べるよ。』
『けど、少しでも怪しいことをしたら、その棺やトースターは別の意味になるから。』

『私の部下は皆、背中を撃つことに関しては、他の誰よりも引けを取らないよ。』
『そこだけは注意してね。いつでも見張ってるよ。』

-- OPIUMEISTER