【過去作】簡易型簡易モビルスーツ“ポール”

(ユーラシア大陸某所企業にて)

「見てください!我が設計局の自信作、“ポール”です!」

「これは…一体?」

「来たるア・バオア・クー攻略戦に向けて連邦の皆さんが開発されているというモビルポッドの近接支援を担うために開発した可変モビルスーツです!
ポール状に変形することで省スペース化を図れる上に戦闘時は推進系を後方に集中させて迅速に戦線へ到達できます!」

「ほう…?」

「それだけではありません! このポールの最大の強みは…最大2機のジムの運搬が可能という点です!貴重な推進剤を節約し、戦線へのより効率的な展開が可能となるのです!」

「はぁ…」

「もちろんモビルスーツ形態の戦闘力も劣ってはいません!ビームライフル、サーベルに加え肩部に搭載されたビームキャノンにより中遠距離の制圧にも対応しており、ジオンのゲルググ…でしたっけね?あのガンダムと同性能と言われている新型モビルスーツにも対応出来ます!!」

「あー…とりあえず検討しておこう。うむ…」

後に“サナリィ”と呼ばれる企業の話を聴いていた連邦軍将官は振り返る。

「今思えば…“アレ”買っておけば良かったなあ…だってアレ完全リゼルのポジションじゃん…めっちゃ強いに決まってたじゃんよお…。

時代先取りしすぎてて当時何を聞かされてるのか分からんかったのよ。

SFSとして運用できる上に充分な火力を持った第2期モビルスーツじゃんあんなの…アレ買っておけば今頃ジェガンの頭蹴り飛ばされるような醜態を晒さずに済んだと言うのに…」