オカメインコ審神者~ふわふわとひらひら・魅惑の果実?~
毎日寒くて目が覚めるオカメインコ審神者のしらたまです。
お部屋の中は暖房が効いているだろうって? 残念ながらワタクシの本丸、バグとやらのせいでゲートが絶不調で通行不可。さらに景趣が真冬で固定なうえ、暖房がほとんど効かないという厳寒中なのです……。
新年を迎え、連隊戦が終わってひといきついたと思ったら、本丸がすっぽり雪に埋もれていた時のショックときたら……。
白いのは好きですが、寒いのは大嫌いですっ。か弱い籠の小鳥のワタクシにとって、寒さは大敵なのですっ。
そんなわけで、昼間はできるだけ刀剣男士の皆様の懐に入れて貰って暖を取り、夜も火鉢をお部屋に置いて温かくしてもらっているのですが……朝になるとやっぱり寒いのです。
「早くばぐ?を直してもらわないと、主様が凍えてしまいます」
「ほんとうですっ」
「怠慢は許さんぞ」
「うむ。しかし小鳥を懐に入れる口実として喜んでいる者も居るようだな」
「主はん~、自分とコタツでぬくぬくしましょうや~」
「あーっ、ズルいっ。俺も俺もっ」
お世話係の平野くんや他の皆さんも憤ってらっしゃいます(一部違うご意見もあります)が……本丸って修理屋さんもなかなか来られないんですよ。ゲートの修理に何日かかるかも不明……困ってしまいますね。
さて。そんな雪に埋もれた我が本丸。出陣も遠征もできず、刀剣男士のみなさん達は雪下ろしと雪かきで大忙しです。
「オツカレ、オツカレ。オフロ、アッタカクスル」
雪かきから交代で戻って来た山鳥毛さん、姫鶴さん、後家さん、火車切くん達を出迎えると、
「ありがとう、小鳥。だがこれは我々がやるべきことだ」
「そ。気にしない」
「そうそう、俺達雪には慣れてるから大丈夫だよ」
「……うん」
そうは言っても、冷たい雪まみれになっての重労働、本当にご苦労様です。小鳥のワタクシには、シャベルもスコップも持てませんから、見ているだけ、ねぎらうことしかできないのです。
せめてもの救いは、本丸のお風呂は温泉でいつでも入れるようになっている、ということですね。
「ハヤク、ハヤク」
「お風呂に行ってくれって、ご主人様が言ってるよ」
今日の止まり木……というか、懐役の亀甲(内番着のマフラーの中があったかでGoodなのです)も口添えしてくれて、みなさんがお風呂に向かった後で、ワタクシはふと縁側に妙なモノを見つけました。
「ねえ、亀甲。アレって」
ワタクシの体よりも大きな、黄色くて丸い果実。たしか…
「晩白柚、だね」
せんだって、鶴丸さんが「驚きの果実だぜ!」と大量購入してきた柑橘類です。ミカンの仲間なのに、人間の子どもの頭くらいあるんですよね。でも、なんでこんなところに?
すすすっ
「え?」
雪見障子の傍で置き忘れられていた?晩白柚が、すーっと廊下を移動してこちらに……
「アーッ!!」
ぴょこん、と晩白柚が持ち上がり、下から現れたのは火車切くんのお供のふわふわ君。
まーた盗み食いしてたんですね。
このふわふわ君、小さな見た目によらず食いしん坊で大食いなんですよね。
この前も鶴丸さんの買ってきた晩白柚を1個まるまる一瞬で食べ尽くして大目玉だったのに。
「またやったのかい。これは今度こそ鶴丸くんにお仕置きされたいということかな。きみの悪戯は火車切くんの管理不行き届きにもなるんだよ。それでもいいのかな」
「ฅ( ˘^ ˘ ฅプイッ」
反省の色無しですか……。
亀甲のマフラーの中から飛び降りて、晩白柚の中から半分顔を出したふわふわ君と目を合わせます。
キラキラの金色に縁取られた、黒い瞳。あまり覗き込んではいけない、と火車切くんには言われて居るけど。ここは主としてきちんとシメないといけないのです。
「ソンナに美味しい?」
どれだけ叱られても盗み食いしちゃうほどの魅惑の果実?
だからといって、何度も何度もやらかすのは良くないことです。
「ドロボウは、悪いコト。悪いコトしたら、地獄行き、ネ?」
睨みながら言えば、びくんっ、とふわふわ君が跳ね起きました。
「閻魔大王様に、言イツケル、イイ?」
「((-ω-。)(。-ω-))フルフル」
イヤだってことですね。
「それはいいね。次にやったら、本当に閻魔大王様に言いつけてもらおうかな? たっっぷりと地獄のお仕置き……ああっ、イイねっ!」
にっこりと微笑む亀甲は白菊のように綺麗で、凄みを感じさせます。
「((((;´●ω●`))))カクカクフルフル」
震え上がっているふわふわ君。火車切くんはよく「地獄」のことを口にしますから、身に染みて理解しているんでしょうか? 解ってて直さないのはどうかと思いますが…
「ご主人様、とりあえず証拠品と一緒に鶴丸さんのところに連れていこうか。謝罪は必要だよ」
ひょいっと亀甲は晩白柚ごとふわ君を拾い上げて抱えました。
「ウン、行こいこ」
「(;ω;)」
白い雪の庭では、大きなかまくらを作って遊ぶ短刀のみんな。
白くて丸い雪玉の中から、顔を出しているのはピンク色の髪……秋田くんかな?
あ、なんだかさっきのふわふわ君みたいですね。
「あるじさまーっ、かまくらであったかいお汁粉食べるんですよ」
「おいしい果物もあるよー」
「大将も遊ばないか」
手を振って誘ってくれる皆さんに、ワタクシも羽根をひらひら振って応えます。
白銀の世界に、まっ白いかまくら、魅惑の果実。ふわふわ君の気分になれるでしょうか。
あ、でも。
「くしゅんっ」
寒いのはやっぱり勘弁ですねっ。
・・・・
・・
・
しらたまちゃんとふわふわ君。並んでいると、とってもほのぼのですね(*ノ∀`*)エヘッ
可愛いイラストだけでも美味しいですが、ちょこっとだけ刀剣男士も添えて彩りに。いつもの彼は通常運転……なんかひょこっと割り込んで来ちゃいましたw。こういう日常風景がよく似合うのがしらたま本丸です。
お部屋の中は暖房が効いているだろうって? 残念ながらワタクシの本丸、バグとやらのせいでゲートが絶不調で通行不可。さらに景趣が真冬で固定なうえ、暖房がほとんど効かないという厳寒中なのです……。
新年を迎え、連隊戦が終わってひといきついたと思ったら、本丸がすっぽり雪に埋もれていた時のショックときたら……。
白いのは好きですが、寒いのは大嫌いですっ。か弱い籠の小鳥のワタクシにとって、寒さは大敵なのですっ。
そんなわけで、昼間はできるだけ刀剣男士の皆様の懐に入れて貰って暖を取り、夜も火鉢をお部屋に置いて温かくしてもらっているのですが……朝になるとやっぱり寒いのです。
「早くばぐ?を直してもらわないと、主様が凍えてしまいます」
「ほんとうですっ」
「怠慢は許さんぞ」
「うむ。しかし小鳥を懐に入れる口実として喜んでいる者も居るようだな」
「主はん~、自分とコタツでぬくぬくしましょうや~」
「あーっ、ズルいっ。俺も俺もっ」
お世話係の平野くんや他の皆さんも憤ってらっしゃいます(一部違うご意見もあります)が……本丸って修理屋さんもなかなか来られないんですよ。ゲートの修理に何日かかるかも不明……困ってしまいますね。
さて。そんな雪に埋もれた我が本丸。出陣も遠征もできず、刀剣男士のみなさん達は雪下ろしと雪かきで大忙しです。
「オツカレ、オツカレ。オフロ、アッタカクスル」
雪かきから交代で戻って来た山鳥毛さん、姫鶴さん、後家さん、火車切くん達を出迎えると、
「ありがとう、小鳥。だがこれは我々がやるべきことだ」
「そ。気にしない」
「そうそう、俺達雪には慣れてるから大丈夫だよ」
「……うん」
そうは言っても、冷たい雪まみれになっての重労働、本当にご苦労様です。小鳥のワタクシには、シャベルもスコップも持てませんから、見ているだけ、ねぎらうことしかできないのです。
せめてもの救いは、本丸のお風呂は温泉でいつでも入れるようになっている、ということですね。
「ハヤク、ハヤク」
「お風呂に行ってくれって、ご主人様が言ってるよ」
今日の止まり木……というか、懐役の亀甲(内番着のマフラーの中があったかでGoodなのです)も口添えしてくれて、みなさんがお風呂に向かった後で、ワタクシはふと縁側に妙なモノを見つけました。
「ねえ、亀甲。アレって」
ワタクシの体よりも大きな、黄色くて丸い果実。たしか…
「晩白柚、だね」
せんだって、鶴丸さんが「驚きの果実だぜ!」と大量購入してきた柑橘類です。ミカンの仲間なのに、人間の子どもの頭くらいあるんですよね。でも、なんでこんなところに?
すすすっ
「え?」
雪見障子の傍で置き忘れられていた?晩白柚が、すーっと廊下を移動してこちらに……
「アーッ!!」
ぴょこん、と晩白柚が持ち上がり、下から現れたのは火車切くんのお供のふわふわ君。
まーた盗み食いしてたんですね。
このふわふわ君、小さな見た目によらず食いしん坊で大食いなんですよね。
この前も鶴丸さんの買ってきた晩白柚を1個まるまる一瞬で食べ尽くして大目玉だったのに。
「またやったのかい。これは今度こそ鶴丸くんにお仕置きされたいということかな。きみの悪戯は火車切くんの管理不行き届きにもなるんだよ。それでもいいのかな」
「ฅ( ˘^ ˘ ฅプイッ」
反省の色無しですか……。
亀甲のマフラーの中から飛び降りて、晩白柚の中から半分顔を出したふわふわ君と目を合わせます。
キラキラの金色に縁取られた、黒い瞳。あまり覗き込んではいけない、と火車切くんには言われて居るけど。ここは主としてきちんとシメないといけないのです。
「ソンナに美味しい?」
どれだけ叱られても盗み食いしちゃうほどの魅惑の果実?
だからといって、何度も何度もやらかすのは良くないことです。
「ドロボウは、悪いコト。悪いコトしたら、地獄行き、ネ?」
睨みながら言えば、びくんっ、とふわふわ君が跳ね起きました。
「閻魔大王様に、言イツケル、イイ?」
「((-ω-。)(。-ω-))フルフル」
イヤだってことですね。
「それはいいね。次にやったら、本当に閻魔大王様に言いつけてもらおうかな? たっっぷりと地獄のお仕置き……ああっ、イイねっ!」
にっこりと微笑む亀甲は白菊のように綺麗で、凄みを感じさせます。
「((((;´●ω●`))))カクカクフルフル」
震え上がっているふわふわ君。火車切くんはよく「地獄」のことを口にしますから、身に染みて理解しているんでしょうか? 解ってて直さないのはどうかと思いますが…
「ご主人様、とりあえず証拠品と一緒に鶴丸さんのところに連れていこうか。謝罪は必要だよ」
ひょいっと亀甲は晩白柚ごとふわ君を拾い上げて抱えました。
「ウン、行こいこ」
「(;ω;)」
白い雪の庭では、大きなかまくらを作って遊ぶ短刀のみんな。
白くて丸い雪玉の中から、顔を出しているのはピンク色の髪……秋田くんかな?
あ、なんだかさっきのふわふわ君みたいですね。
「あるじさまーっ、かまくらであったかいお汁粉食べるんですよ」
「おいしい果物もあるよー」
「大将も遊ばないか」
手を振って誘ってくれる皆さんに、ワタクシも羽根をひらひら振って応えます。
白銀の世界に、まっ白いかまくら、魅惑の果実。ふわふわ君の気分になれるでしょうか。
あ、でも。
「くしゅんっ」
寒いのはやっぱり勘弁ですねっ。
・・・・
・・
・
しらたまちゃんとふわふわ君。並んでいると、とってもほのぼのですね(*ノ∀`*)エヘッ
可愛いイラストだけでも美味しいですが、ちょこっとだけ刀剣男士も添えて彩りに。いつもの彼は通常運転……なんかひょこっと割り込んで来ちゃいましたw。こういう日常風景がよく似合うのがしらたま本丸です。
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2025-01-19 20:30
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