FATAL TWELVE(12人のぼっちたちのデスゲーム)
なんとか、今日中に短編小説を1本投稿できた。
FATAL TWELVEのsteam版のセールが、1月31日の深夜までなんで、慌てて仕上げた。
3000文字以内で、何か原作ゲームの売り上げに貢献できるような短編を書きたかったので。
マイナーなノベルゲームほど、熱く語り合える仲間が1人でも多く欲しいって奴です。
一番下に、公式動画のリンクも貼っておきました。
オープニングと、ルール解説と、PVの3本です。 外に持ち歩きたい人には、switch版も配信されてます(何この、メーカーの回し者感はw)。
二次創作本編↓
偶然、同じ日に命を落としてしまった12人。
彼らには、それぞれ再び生きることのできるチャンスがあって……?
ただし、選ばれるのはたった一人。
主人公・緒山まひろが≪女神の選定≫に挑む。
これはデスゲームではなく、生きるためのライフゲーム……。
このゲームの勝利のために必要なのは、現実世界で参加者の「氏名・死因・未練」の3つの情報を集め、週に一度『日曜日の選定の夜』に相手を「指名」することだった。
ゲーム序盤。
黒木智子が、後藤ひとりを指名する。
黒木智子「氏名……後藤ひとり、死因……交通事故、未練……結束バンド。
大切なライブの前だってのに、車にひかれてお亡くなり。
おカワイソウなこって。」
後藤ひとり「どうして、私の名前を……!?」
黒木智子「有名税って奴さ。 大人しく、部屋にこもって1人でシコシコとギターヒーロー動画を上げてれば、正体バレは無かっただろうになあ。
お前、ネット民の中じゃ、割と有名だぜ?
コミュ障ぼっちの癖に不相応に、バンド活動なんて生意気な事するからこんな目に遭うんだ。
いや、でもまあ……、お前の未練って結束バンドなんだよなあ。
つまり、死ぬ前がちょうど幸せの絶頂だったって事かい。
良かったじゃねえか、ぼっち。 死ぬ前に『未練』だと感じるような素晴らしい仲間に出会えて、な。」
ゲームは序盤戦が終了。
黒木という根暗な女が、ギターヒーローの後藤ひとりの正体を見破り、成仏させてしまったところだ。
緒山まひろ(俺も、女の子になる前は、ひとりぼっちだった頃の彼女と同じだった。
最近になって友達ができて、リアルが充実するようになったってところも同じだった。
俺にはわかる、まるで灰かぶりがシンデレラになるかのように。
醜くて孤独なサナギが、美しい蝶に生まれ変わるような奇跡。
だからなのかな。 ステージで演奏しているときの彼女は、いつも輝いていてさ。
俺は、そんな彼女に、ずっと親近感を感じてたんだ。
まさか、こんなに簡単にアッサリと脱落して、成仏させられるなんて……。)
俺は、同じ元ぼっち仲間を脱落させた黒木智子が許せなかった。
あいつの、残りの個人情報である【死因】や【未練】さえわかれば、今すぐにでも脱落させてやりたい程に。
緒山まひろ「おい! お前は何で、他人を脱落させて、平気な顔してるんだよ?
お前には友達がいないのかよ?
ぼっちちゃんにとって……友達が、大事なのは当たり前だろ……?
友達を残して死ぬことに未練に感じるのは、人間として当たり前じゃないかっ!?」
しかし、黒木はこう答える。
黒木智子「お前アホか。 友達? 私にもいるに決まってるだろ?
だからこそ、こうやって誰かを蹴落としてでも、ブザマに生にしがみつくんじゃねえかっ!?
私ら陰キャにとってはなぁ。 友達1人の価値ってのはとんでもなく重いんだ!」
黒木も、俺と同じだった。
俺が、元ぼっち仲間の後藤ひとりに親近感を感じるのと同じように。
黒木も、自分が陰キャだからこそ、今の自分の大事な友達と別れたくなくて……。
だから、こうやって他のプレイヤーを脱落させてまで生き延びようとする。
黒木智子「ところで、気になってたんだが、お前いきなり口調変わったよな?
ついさっきまで、ふわふわ系女子だった癖に。
まさか、自分のキャラクター忘れたのかい?
それとも、今の口調の方が素なのかい?」
しまった。
興奮しすぎて、自分が女子である事を忘れてた!?
黒木智子「こういう所から、素性ってのはバレるもんさ。
その口調から考えられる、お前の人物像は、大きく分けて2通りだ。
それは、お前がヤンキー系の不良女子であるか、それとも女装した変態男なのか?
最近、女装男子とか男の娘ってのが人気だけどな。
お前、まさか、その口だったりする?」
うっ、鋭い。
でも、ここでバレるわけには。
こうなったら仕方ない。かくなる上は?
緒山まひろ「ふう……。
まさか、俺が元ヤンのスケバン少女である事に気づかれてしまうとはな。
あははっ!
なら、いつまでもぶりっ子してても、しょうがないよなあっ!?
耳の穴、かっぽじって良く聞きやがれっ!
俺はな、この辺りで番を張ってる正義のスケバン少女のメープル様って言うんだ! 覚えとけ!」
正体バレが怖かったので、無理やり捻りだしたスケバン設定。
要するに、他人の名前を元にした偽名を使う事で、煙幕を張る作戦というわけだ。
メープルは、日本語に直すとカエデ。
つまり、元ネタは穂月かえで。 みはりの親友で、もみじの姉の名前。
我ら陰キャにとっては、ギャルもスケバンも、ある意味同類項。
どっちも怖い。
このデスゲーム、個人情報を特定されると脱落するからなあ。
もし、嘘をつくならば本当の自分と、真逆なキャラ付けくらいがちょうど良いはずだ。
でも、どうしよう?
とっさについた嘘ではあるけどさ……。
このまま、スケバン少女設定で、ゲーム最終日まで、演技をし続ける自信なんてないよ~!
もっと、ヤンキー漫画読んどけばよかった~。
おしまいだ~。
続く。
FATAL TWELVEの公式サイト↓
https://fatal12.com/
FATAL TWELVE関連の公式動画↓
「FATAL TWELVE」オープニングムービー
https://www.youtube.com/watch?v=axUc9IEH_68
「FATAL TWELVE」≪女神の選定≫とは??
https://www.youtube.com/watch?v=bdPO3bpwluw
「FATAL TWELVE」PV
https://www.youtube.com/watch?v=9ygxWwNCG58
FATAL TWELVEのsteam版のセールが、1月31日の深夜までなんで、慌てて仕上げた。
3000文字以内で、何か原作ゲームの売り上げに貢献できるような短編を書きたかったので。
マイナーなノベルゲームほど、熱く語り合える仲間が1人でも多く欲しいって奴です。
一番下に、公式動画のリンクも貼っておきました。
オープニングと、ルール解説と、PVの3本です。 外に持ち歩きたい人には、switch版も配信されてます(何この、メーカーの回し者感はw)。
二次創作本編↓
偶然、同じ日に命を落としてしまった12人。
彼らには、それぞれ再び生きることのできるチャンスがあって……?
ただし、選ばれるのはたった一人。
主人公・緒山まひろが≪女神の選定≫に挑む。
これはデスゲームではなく、生きるためのライフゲーム……。
このゲームの勝利のために必要なのは、現実世界で参加者の「氏名・死因・未練」の3つの情報を集め、週に一度『日曜日の選定の夜』に相手を「指名」することだった。
ゲーム序盤。
黒木智子が、後藤ひとりを指名する。
黒木智子「氏名……後藤ひとり、死因……交通事故、未練……結束バンド。
大切なライブの前だってのに、車にひかれてお亡くなり。
おカワイソウなこって。」
後藤ひとり「どうして、私の名前を……!?」
黒木智子「有名税って奴さ。 大人しく、部屋にこもって1人でシコシコとギターヒーロー動画を上げてれば、正体バレは無かっただろうになあ。
お前、ネット民の中じゃ、割と有名だぜ?
コミュ障ぼっちの癖に不相応に、バンド活動なんて生意気な事するからこんな目に遭うんだ。
いや、でもまあ……、お前の未練って結束バンドなんだよなあ。
つまり、死ぬ前がちょうど幸せの絶頂だったって事かい。
良かったじゃねえか、ぼっち。 死ぬ前に『未練』だと感じるような素晴らしい仲間に出会えて、な。」
ゲームは序盤戦が終了。
黒木という根暗な女が、ギターヒーローの後藤ひとりの正体を見破り、成仏させてしまったところだ。
緒山まひろ(俺も、女の子になる前は、ひとりぼっちだった頃の彼女と同じだった。
最近になって友達ができて、リアルが充実するようになったってところも同じだった。
俺にはわかる、まるで灰かぶりがシンデレラになるかのように。
醜くて孤独なサナギが、美しい蝶に生まれ変わるような奇跡。
だからなのかな。 ステージで演奏しているときの彼女は、いつも輝いていてさ。
俺は、そんな彼女に、ずっと親近感を感じてたんだ。
まさか、こんなに簡単にアッサリと脱落して、成仏させられるなんて……。)
俺は、同じ元ぼっち仲間を脱落させた黒木智子が許せなかった。
あいつの、残りの個人情報である【死因】や【未練】さえわかれば、今すぐにでも脱落させてやりたい程に。
緒山まひろ「おい! お前は何で、他人を脱落させて、平気な顔してるんだよ?
お前には友達がいないのかよ?
ぼっちちゃんにとって……友達が、大事なのは当たり前だろ……?
友達を残して死ぬことに未練に感じるのは、人間として当たり前じゃないかっ!?」
しかし、黒木はこう答える。
黒木智子「お前アホか。 友達? 私にもいるに決まってるだろ?
だからこそ、こうやって誰かを蹴落としてでも、ブザマに生にしがみつくんじゃねえかっ!?
私ら陰キャにとってはなぁ。 友達1人の価値ってのはとんでもなく重いんだ!」
黒木も、俺と同じだった。
俺が、元ぼっち仲間の後藤ひとりに親近感を感じるのと同じように。
黒木も、自分が陰キャだからこそ、今の自分の大事な友達と別れたくなくて……。
だから、こうやって他のプレイヤーを脱落させてまで生き延びようとする。
黒木智子「ところで、気になってたんだが、お前いきなり口調変わったよな?
ついさっきまで、ふわふわ系女子だった癖に。
まさか、自分のキャラクター忘れたのかい?
それとも、今の口調の方が素なのかい?」
しまった。
興奮しすぎて、自分が女子である事を忘れてた!?
黒木智子「こういう所から、素性ってのはバレるもんさ。
その口調から考えられる、お前の人物像は、大きく分けて2通りだ。
それは、お前がヤンキー系の不良女子であるか、それとも女装した変態男なのか?
最近、女装男子とか男の娘ってのが人気だけどな。
お前、まさか、その口だったりする?」
うっ、鋭い。
でも、ここでバレるわけには。
こうなったら仕方ない。かくなる上は?
緒山まひろ「ふう……。
まさか、俺が元ヤンのスケバン少女である事に気づかれてしまうとはな。
あははっ!
なら、いつまでもぶりっ子してても、しょうがないよなあっ!?
耳の穴、かっぽじって良く聞きやがれっ!
俺はな、この辺りで番を張ってる正義のスケバン少女のメープル様って言うんだ! 覚えとけ!」
正体バレが怖かったので、無理やり捻りだしたスケバン設定。
要するに、他人の名前を元にした偽名を使う事で、煙幕を張る作戦というわけだ。
メープルは、日本語に直すとカエデ。
つまり、元ネタは穂月かえで。 みはりの親友で、もみじの姉の名前。
我ら陰キャにとっては、ギャルもスケバンも、ある意味同類項。
どっちも怖い。
このデスゲーム、個人情報を特定されると脱落するからなあ。
もし、嘘をつくならば本当の自分と、真逆なキャラ付けくらいがちょうど良いはずだ。
でも、どうしよう?
とっさについた嘘ではあるけどさ……。
このまま、スケバン少女設定で、ゲーム最終日まで、演技をし続ける自信なんてないよ~!
もっと、ヤンキー漫画読んどけばよかった~。
おしまいだ~。
続く。
FATAL TWELVEの公式サイト↓
https://fatal12.com/
FATAL TWELVE関連の公式動画↓
「FATAL TWELVE」オープニングムービー
https://www.youtube.com/watch?v=axUc9IEH_68
「FATAL TWELVE」≪女神の選定≫とは??
https://www.youtube.com/watch?v=bdPO3bpwluw
「FATAL TWELVE」PV
https://www.youtube.com/watch?v=9ygxWwNCG58
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2025-01-31 19:09
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