古の神話、其の七
そして、何百年に初めて、獣は喋った。
「しょうじょ(人間)。我がたから(所有物)よ。」
「喜べ。真逆殺さぬ。」
「さあ、来い。我がたから(所有物)なら、」
「それ相応の恰好をしなければならん。」
そう言って、光る双眸の獣は背を向いて行った。
唯一の灯りを見失いたくなかった少女は後を追う以外道はなかった。
「しょうじょ(人間)。我がたから(所有物)よ。」
「喜べ。真逆殺さぬ。」
「さあ、来い。我がたから(所有物)なら、」
「それ相応の恰好をしなければならん。」
そう言って、光る双眸の獣は背を向いて行った。
唯一の灯りを見失いたくなかった少女は後を追う以外道はなかった。
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2025-02-05 10:50
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