Monorg改修仕様
M基地の会議室。スクリーンの映像はM基地技術部独立試験機動隊の倉庫のものだった。
Monorg改修仕様。技術部独立試験機動隊が有効性を確認するため、実戦評価試験を行っていた機体である。
通常仕様のMonorgの弱点であった腹部関節を被甲し、腹部関節を利用する場合はこれを展開する。背部K推進装置は位置を調整し、元々K推進装置が存在した位置にオプション装備を施せるようになった。以前は大型視覚器を搭載する場合、右肩の装甲を外して搭載していたが、改修仕様では肩装甲を外さなくても、背部副腕に取り付けられる。他の装備も選択可能で、主にレインバレット社製の実体弾ポッドなどの搭載が考慮されている。
またアルメリア機は主脚の脹脛装甲部に主脚運動補助用のK推進装置を搭載する。使いこなした場合の有効性は認められており、全備重量が軽いため推力重量比の面でVersaRookよりも有利である。主脚巡航の速度だけならVersaRookと同じか、それ以上と見積られていた。反面、VersaRookのように主脚運動補助用のK推進装置の使用を前提とした、機体全体の重量バランス調整は行われていない為、扱いが難しく、操作ミスで横転しやすいというデメリットも抱えている。そのためオプション装備扱いに留まった。
フレキシブルに可動する副腕と、簡単に取り付けられるオプション装備で汎用性が向上、従来通りの軽量狙撃機としての特性を維持しつつ防御力の向上も図られた。改修部分は腹部装甲と背部K推進装置周りに留まるため、改修に必要なコストも抑えられており、費用対効果は高いと見積られた。
とはいえボルシア全軍のMonorgを改修するとなれば相応のコストが掛かる。しばらくは希望する部署のみという形に留まると予想された。普及するためには、少しでも多くの部署で実戦配備され、その有効性が証明されなければいけないだろう。
「この機体と戦えると思うと心強い」
カイコウズは言った、本心だった。近いうちに予定されているO基地侵攻作戦に、この機体とともに遊撃隊として参加することになる、そんな話が持ち上がっていた。まだ提案段階だが、承認されたら二つの部署の合同部隊となる。
「技術部の自信作です。かの高等技術試験部隊と戦えるとは、こちらこそ光栄に思います」
アルメリア一尉の眼差しからは、その真意までは汲み取れない。だがローレル三佐のような悪意は見えなかった。
※サロゲート_029_カイコウズ編より一部抜粋
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この機体が登場する話はDLsiteにて販売中です
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またアルメリア機は主脚の脹脛装甲部に主脚運動補助用のK推進装置を搭載する。使いこなした場合の有効性は認められており、全備重量が軽いため推力重量比の面でVersaRookよりも有利である。主脚巡航の速度だけならVersaRookと同じか、それ以上と見積られていた。反面、VersaRookのように主脚運動補助用のK推進装置の使用を前提とした、機体全体の重量バランス調整は行われていない為、扱いが難しく、操作ミスで横転しやすいというデメリットも抱えている。そのためオプション装備扱いに留まった。
フレキシブルに可動する副腕と、簡単に取り付けられるオプション装備で汎用性が向上、従来通りの軽量狙撃機としての特性を維持しつつ防御力の向上も図られた。改修部分は腹部装甲と背部K推進装置周りに留まるため、改修に必要なコストも抑えられており、費用対効果は高いと見積られた。
とはいえボルシア全軍のMonorgを改修するとなれば相応のコストが掛かる。しばらくは希望する部署のみという形に留まると予想された。普及するためには、少しでも多くの部署で実戦配備され、その有効性が証明されなければいけないだろう。
「この機体と戦えると思うと心強い」
カイコウズは言った、本心だった。近いうちに予定されているO基地侵攻作戦に、この機体とともに遊撃隊として参加することになる、そんな話が持ち上がっていた。まだ提案段階だが、承認されたら二つの部署の合同部隊となる。
「技術部の自信作です。かの高等技術試験部隊と戦えるとは、こちらこそ光栄に思います」
アルメリア一尉の眼差しからは、その真意までは汲み取れない。だがローレル三佐のような悪意は見えなかった。
※サロゲート_029_カイコウズ編より一部抜粋
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2025-02-07 19:03
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