十八貴族物語②グルンバルドの四姉妹
集合絵illust/12724482から。―――王国の西の辺境グルンバルド地方を治めるジャームッシュ家の四人の姫、(左から)マギウス、トリスティア、ベルダ、ウェンティス。125代国王の時代にグルンバルド地方の端で鉄の鉱脈が発見される。採掘される鉄は粗悪で埋蔵量も僅かであると見られていた。しかし鉱脈は隣接するルノアール家の領土にまたがっており、両家のいさかいの原因に発展してしまった。両家の間で小競り合いが頻発したが、死亡者はゼロで半ば喧嘩のようなものであった。事が大事に至らぬよう時の宰相であるベルンハルト・ケッセルリンクが仲裁に入り話し合いの席が設けられた。しかし、話し合いの席にジャームッシュ家当主ジェイスン・ジャームッシュは姿を見せず、宰相とルノアール家のみの出席で決定がなされた。決定はむしろ欠席したジャームッシュ家に有利な内容のものであったが、欠席した会議で結論が出された事は、ジャームッシュ家の誇りを深く傷つける事となる。ジャームッシュ家は怒りの矛先を宰相ベルンハルトに向け、ベルンハルトが秘書のために訪れた別荘を盗賊団に偽装した刺客に襲わせ暗殺してしまう。その後、程なくして暗殺の真相が明らかになり、ジャームッシュ家は王国と戦争になる。アリと象ほどの戦力差のある両軍の決着は瞬く間につくと思われていたが、ジェイスン・ジャームッシュは領内の山林に四人の娘と共に立て篭もりゲリラ戦で抵抗した。王国軍は僅かな敵に敗北を重ね、討伐戦は8年に渡って続いている。しかし、このほど8年間空白であった宰相の座に、商人上がりの貴族、マルティン・ジョンストンが着任しジャームッシュ家討伐の任に当たる事となった……四姉妹は優秀な指揮官、或いは兵士として働いている。兵士としての四姉妹は皆ゲリラ戦を得意とする。マギウスは作戦立案能力に優れ、また罠の設置を得意とする。トリスティアは兵士達を現場で動かす指揮能力に優れ自らは鉄の爪を装備し戦う。ベルダは補給路の確保等の後方支援での作戦立案に優れているが自らは左右の手に五指剣を装備した近距離直接戦闘を得意とする。ウェンティスは天候気象の変化など自然現象を読む能力に長け、弓の名手でもある。
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2010-08-23 10:17
Comments (2)
ハッピーエンドの予定は無いですね
しかしなぁ・・・国に喧嘩売った以上、遅かれ早かれ「敗戦→捕縛→陵辱→連行→尋問→拷問→晒し→処刑」のコンボからは逃げられないと思うのですよね・・・気の毒に。